ソフトイーサVPN、次世代版SoftEther「PacketiX VPN 2.0」製品版を発売

ソフトイーサVPNは12月16日、VPN構築ソフトの新バージョン「PacketiX VPN 2.0」の販売を開始した。

» 2005年12月16日 20時08分 公開
[ITmedia]

 ソフトイーサVPNは12月16日、かねてより開発を進めてきたVPN構築ソフトの新バージョン「PacketiX VPN 2.0」の販売を開始した。

 PacketiX VPN 2.0は、これまで「SoftEther VPN 2.0」の名称で開発が進められてきたVPN構築ソフトウェア。その前身となるSoftEtherの内部構造を一から見直し、異なるソースコードツリーを用いて開発されている。

 PacketiX VPN 2.0は、サーバの役割を担う「PacketiX VPN Server 2.0/VPN Bridge 2.0」とVPNクライアントの「PacketiX VPN Client 2.0」から構成される。これらの間で独自の「PacketiX VPN 2.0プロトコル」によって通信を行い、既存のファイアウォールやNAT、プロキシなどの環境に変更を加えることなくリモート接続を実現する。ネットワーク構成に手を加える必要がないこと、レイヤ2の仮想化により使用できるアプリケーションに制限がないこと、実測値で710Mbps以上という高いスループットを実現することなどが特徴だ。

 PacketiX VPN Server 2.0には、標準の「PacketiX VPN Server Standard Edition」と、クラスタリング機能を備えた「同Enterprise Edition」がある。価格はそれぞれ5万円、9万円だ。また接続ライセンスには、1つのVPNセッションに割り当てられる「クライアント接続ライセンス」とブリッジモードで接続を受けた場合に向けた「ブリッジ接続ライセンス」があり、これらを組み合わせて利用することになる。クライアント接続ライセンスは1ライセンス当たり8000円から、ブリッジ接続ライセンスは10万円。

 ソフトイーサVPNではこのほか、小規模事業者や個人での利用に特化した「PacketiX VPN Server SOHO Edition」を1万9000円で提供する。さらに、非商用目的の利用に限定した無償版を12月24日をめどに提供する予定だ。

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