米国とカナダ当局がスパム摘発で連携

米連邦取引委員会(FTC)はおとり用の「ハニーポット」を使った捜査でスパムを摘発。CAN-SPAM法が奏功してスパムの件数は2003年よりも減少したという。

» 2005年12月21日 08時31分 公開
[ITmedia]

 米連邦取引委員会(FTC)は12月20日、米国とカナダの当局によるスパム摘発作戦を発表した。FTCがスパム組織3件を摘発、カナダ競争政策局では2件を和解に持ち込み、米フロリダ州など3州でも3件の違法スパムが摘発された。

 FTCが摘発した組織では、偽の送信元アドレスを使い、誤解を招くような件名でスパムメールを送信。コンシューマーのコンピュータを乗っ取って違法スパムの中継に使っていたが、おとり用の「ハニーポット」コンピュータがこれをとらえ、スパムの送信元を突き止めた。捜査にはMicrosoftが協力した。

 FTCによれば、スパム規制を目的としたCAN-SPAM法と、州や連邦当局による積極的な取り締まりが奏功して、コンシューマーが受信するスパムの件数は2003年に比べて減少しているという。

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