IIJが「モバイル盗聴防止機能」を実験提供、PPTPで公衆無線LANを保護

IIJは2月1日より、公衆無線LANサービス利用時の通信をPPTPで暗号化する「モバイル盗聴防止機能」の実験提供を開始した。

» 2006年02月01日 16時38分 公開
[ITmedia]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2月1日より、公衆無線LANサービス利用時の通信を暗号化し、盗聴から防ぐ「モバイル盗聴防止機能」の実験提供を開始した。

 モバイル盗聴防止機能が利用できるのは、法人向けサービスの「IIJダイアルアップアドバンスト」「エンタープライズダイアルアップIPサービス」および個人向けの「IIJmioモバイルアクセス/PRO」。公衆無線LANサービスとしては、NTTコミュニケーションズの「ホットスポット」と日本テレコムの「BBモバイルポイント」が対象だ。

 この機能では、公衆無線LANサービス経由でIIJサーバに接続する際に、PPTPによるVPN通信を確立。やり取りされるデータを暗号化し、無線区間での盗聴や不正アクセスを防ぐ仕組みだ。利用に当たっては、HTTP/HTTPSやSSH、POP3/SMTPなど、基本的なプロトコルに利用が限定される。また、PPTPを標準搭載したWindows XP SP2端末が必要となるが、IPSec VPNのように専用ソフトなどをインストールする必要はない。

 IIJでは1年間の予定でモバイル盗聴防止機能を実験的に無料で提供する。本格サービスの開始時期は未定だ。

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