今度はBluetoothで感染するMac OS Xワーム

「OSX/Inqtana.A」はMac OS X 10.4に感染するコンセプト実証型ワーム。昨年発見されたMac OS Xの脆弱性を突いて拡散するが、F-Secureによれば脅威になるとは考えにくい。

» 2006年02月18日 08時16分 公開
[ITmedia]

 初のMac OS Xウイルスが発見された翌日の2月17日、今度はBluetoothで感染する新手のMac OS Xワームが報告された。

 セキュリティ企業のF-Secureによると、「OSX/Inqtana.A」はMac OS X 10.4(Tiger)に感染するJavaベースのコンセプト実証型ワーム。昨年発見されたMac OS XのBluetoothに関する脆弱性を突いて拡散する。OS X 10.4の最新のセキュリティパッチを適用していれば感染は防げるという。

 このワームはBluetoothのOBEX Pushリクエストを使って拡散する。リクエストを受け入れるとワームが転送され、コンピュータを再起動した時に自動的に実行される。感染するとOBEX Pushリクエストを受信できるデバイスを探し、自らをコピーしようと試みる。

 ただ、Inqtana.Aは感染が広がっているわけではなく、内蔵のカウンタによって2月24日で機能停止する仕組みになっているため、脅威になるとは考えにくいとF-Secureは分析している。

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