初のウイルスに混乱するMacユーザー(2/2 ページ)

» 2006年02月22日 14時09分 公開
[Paul F. Roberts,eWEEK]
eWEEK
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 Macユーザーは、LeapワームについてのSophosの説明に同様に異議を唱えているとクルーリー氏は言う。

 同氏によれば、Mac OS Xユーザーは情熱的――時には伝道者のように――で、同OSに関するセキュリティ警告を、Macの信用を落とそうとするWindows支持者の陰謀と解釈することもあるという。

 「問題は、人々がApple Macintoshを愛していることにあると思う。彼らはMacがWindowsより優れていると思っている。(Macユーザーは)マイノリティーを選んだのだが、それを擁護したいのだ」(同氏)

 Mac OS Xはファイアウォール、自動アップデート機能など、Windowsで最近ようやく標準になったセキュリティ機能を多数搭載しているとウルリッヒ氏は語る。

 同OSはまた、Windowsよりも適切にユーザーの役割を制限しているため、ユーザーがOS上で何らかの動作を行える管理者としてログインする可能性がWindowsよりも低いという。

 それでも、一連のセキュリティ警告は、一部のユーザーにMacのセキュリティに対する見方を再考させるだろうとウルリッヒ氏は言う。

 「Macユーザーは成長の痛みを抱えているところなのだと思う。彼らは、自分たちもまた脆弱なのだと自覚しつつある」(同氏)

 ウイルス対策ベンダー各社は、これらの新たな脅威を、たいていのインターネットユーザーはほとんど懸念していないと警鐘を鳴らしている。

 「これは実際には警告であり、深刻な問題を引き起こすものではない」とクルーリー氏は言う。

 Mac OS Xユーザーはまず、Windowsユーザーが何年も前から受けてきたアドバイスに従うべきだ。定期セキュリティアップデートをダウンロードし、インストールすること。そしてデスクトップファイアウォールを利用し、ウイルス対策ソフトをインストールすることだと同氏はアドバイスしている。

 「これらの(Mac OS Xを狙った)脅威に出くわす可能性は低い。だからといってセキュリティを真剣に考えなくてもいいということではない」(同氏)

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