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» 2006年02月24日 12時37分 公開

Firebirdのブレーンを手に入れたMySQL (1/2)

MySQLがFirebird開発者とその企業を買収したのは、オープンソースデータベース企業を立て続けに買収しているOracleの牙から逃れるためのものだとみられている。

[Lisa Vaas,eWEEK]
eWEEK

 MySQLが、InterBaseデータベース――後に人気のオープンソースデータベース「Firebird」になった――の開発者ジム・スターキー氏を雇い、同氏の会社Netfrastructureを買収した。

 スターキー氏は2月18日に、Firebirdコミュニティーにこのニュースを知らせる書簡を掲載した。

 同氏はこの書簡の中で、今後はMySQLでフルタイムで働き、Firebirdの開発についてはおそらく時々アドバイスはするだろうが、積極的な役割を演じることはもうないと述べている。

 同氏の妻でFirebirdの主要開発者の1人でもあるアン・ハリソン氏は、パートタイムでMySQLに勤めるが、Firebirdプロジェクトには今後も積極的に参加するという。

 MySQLは、ハリソン氏が同社のアーキテクチャ部門に加わり、スターキー氏が上級ソフトウェアアーキテクトのポストに就くことを認めた。

 この買収により、MySQLは名高いスターキー氏のデータベースに関する知識を手に入れるほか、Netfrastructureも獲得する。

 スターキー氏が1990年代後半に設計したNetfrastructureの製品は、Firebirdデータベースアーキテクチャを再実装し、それをWebベースのアプリケーションサーバフロントエンド、データベース、Webサーバ、Java仮想マシンと組み合わせる。

 複数の報道に反して、MySQLの手に入らないのはオープンソースであるFirebirdのコードベースだ。

 「MySQLとFirebirdは別々のコードベースとして継続される」とMySQLの広報担当スティーブ・カリー氏は電子メールで述べている。

 「スターキー氏がかかわるMySQLのプロジェクトはすべて、FirebirdやInterBaseの既存のコードを再利用するのではなく、新たな作業に基づく。Firebirdは優れた製品であり、当社は競争相手として見ていない」(同氏)

 スターキー氏も書簡の中で、この非競争というテーマに触れている。

 「MySQLとFirebirdは互いを競争相手として見たことはなかった。今後それが変わるとは思わない」(同氏)

 「これらのプロジェクトは異なるオープンソースの哲学、異なる技術、異なる顧客基盤、異なるスイートスポットを有している。この2つのプロジェクトの基盤となるアイデアは、幸いなことに、公開されていて誰でも利用できる。もしもMySQLとFirebirdが競争するとしたら、それぞれの顧客にできる限り最高のサポートを提供することにおいてのみだろう」と同氏は述べている。

 オープンソースコミュニティーは、今回の買収はMySQLがOracleを出し抜くためのものだという見方で一致しているようだ。「この買収は、MySQLが最近のOracleの買収戦略の影から逃れるための手段に思える」とロバート・トリート氏はブログに記し、Firebirdコミュニティーフォーラムなどでも多くの人が同様の投稿をしている。

Oracleの牙から逃れるため?

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