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» 2006年03月01日 00時00分 公開

ブランチオフィス向けに強化したISA Server SP2の実力 (1/2)

ISA Server 2004のサービスパック2(SP2)がリリースされた。累積修正プログラムを提供するほか、ブランチオフィスと中央のネットワークを接続している企業ユーザーを対象とした新機能を搭載している。

[Peter Pawlak,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 Microsoftのファイアウォール、仮想プライベートネットワーク、コンテンツキャッシュ製品であるInternet Security and Acceleration (ISA) Server 2004のサービスパック2(SP2)がリリースされた。同SPは、2004年7月のStandard Editionのリリースおよび2005年2月のEnterprise Editionのリリース以降に公開された修正プログラムを網羅しているだけでなく、既存機能に対する強化のほか、主にISA Server 2004を使用してブランチオフィスと中央のネットワークを接続している企業ユーザーを対象とした新機能を搭載している。

ブランチオフィス向けの新機能

 ISA Server 2004 SP2をインストールすると、両エディションに以下の3つの新機能が追加される。また、Enterprise Edition固有の1機能が強化される。しかしこれらの新機能は、SP2のインストール後にユーザーが構成を変更しないと、有効にならない。

Microsoft Updateキャッシュ
 ISA Serverはセキュリティファイアウォールの機能だけでなく、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)ファイルのキャッシュ機能も備える。ファイルをキャッシュすることで、繰り返し発行される要求をISA Serverのキャッシュを使用してローカルに処理できるため、元のデータソースやアップストリームキャッシュからデータを取得する必要がない。このローカルキャッシュ機能を使うと、ブラウザの応答時間が改善され、ユーザーのインターネットまたはWAN回線の帯域幅を節約できる。ただし、ISA Server 2004のキャッシュ機能は、Microsoftのバックグラウンドインテリジェント転送サービス(BITS)のトラフィックには対応していなかった。BITSは2002年に導入されたHTTPベースのファイル転送プロトコルで、低速で信頼性の低いネットワークリンク経由でもファイルをバックグラウンドで転送できるプロトコルである。BITSでは接続が一度切断されても再接続後に、中断されていたファイル転送を再開できる。Windows 2000以降のオペレーティングシステムに搭載されているWindows Update Agentは、このBITSを使用して、Microsoft UpdateやWindows Update Web サイト、または社内ネットワークのファイアウォール内に配置されたWindows Server Update Services(WSUS)サーバからの修正プログラムファイルをダウンロードする。

 ISA Server 2004 SP2では、Microsoft UpdateおよびWindows Update専用のBITSのキャッシュサポートが追加された。ただし、Systems Management Server(SMS)クライアントなど、BITSを使用する他のプログラムにも対応するキャッシュ機能はサポートされていない。このBITS対応キャッシュ機能は、SMSやWSUSを導入していない小規模企業やブランチオフィスにとっては魅力的だろう。この機能を利用すれば、SMSやWSUSがなくても、PCを設定してMicrosoftから修正プログラムを自動的にダウンロードすることができる。例えば、あるPCが修正プログラムファイルを完全にダウンロードしたら、同じファイルを必要とする他のすべてのPCがISA Serverのキャッシュからローカルにこのファイルを取得できる。

HTTP圧縮
 HTTP 1.1のサポートの導入以来、インターネットインフォメーションサービス(IIS)などのWebサーバソフトウェアや、Internet Explorerなどのブラウザは、回線上で転送されるデータ量を削減するためにデータ圧縮を使用するかどうかをネゴシエートできるようになった。ただし、このプロセスが有効に機能するには、トラフィックを中継するアプリケーションレベルのすべてのファイアウォール(プロキシサーバとも呼ばれる)でも、データ圧縮がサポートされている必要がある。ISA Server 2004 SP2をインストールすると、HTTP圧縮のサポートが追加され、ISA Serverを通過するWebトラフィックの復元、検査、再圧縮が可能になる。これは、インターネット接続回線の帯域幅が制限されることの多いブランチオフィスにとっては、特に重要だ。また、ISA Server 2004で圧縮コンテンツのキャッシュが可能になるほか、範囲圧縮のサポートも追加される。これは、例えばリーダーソフトウェアがファイルの一部分のみを逐次要求する古いAdobe PDFファイルなど、ある特定のファイル形式を転送する場合に有用だ。

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