消費電力を4分の1に低減、SCSがMAID対応ストレージシステムを販売

SCSは、米COPANのMAID技術に対応したストレージシステム「Revolution 200」シリーズの販売を開始した。MAIDはデータアクセス時に必要なHDDだけを稼働させる技術で、RAIDの信頼性と省電力性を両立させる。

» 2006年03月07日 15時29分 公開
[ITmedia]

 住商情報システム(SCS)は3月7日、米COPAN SystemsのMAID(Massive Arrays of Inactive Disks)技術に対応したストレージシステム「Revolution 200」シリーズの販売を開始した。

 Revolution 200シリーズには、仮想テープライブラリ装置とNASの2種類のラインアップがあり、当初は仮想テープライブラリ製品を販売する。HDDにはSATAを利用し、RAID5構成で最大224Tバイトをサポートできる。

 米コロラド大学のダーク・グルンワルド氏が提唱したMAID技術に対応しているのが最大の特徴で、これにより、RAIDの信頼性と省電力性の双方を実現した。MAIDは、複数のHDDによるRAIDを多数構成し、HDDの起動/停止をRAID単位で制御する技術。すべてのHDDに常時電源の入っているRAIDサブシステムと比較すると、電力消費は4分の1以下に抑えられるメリットがあるという。

 また、Revolution 200シリーズのHDDマネジメント機構では、ユーザーからのアクセスが少ない時間に全HDDを自動チェックし、長期保管の必要があるデータの信頼性を維持する仕組みも備える。

 価格は、28Tバイトの最小構成で2800万円から。出荷開始は、3月20日となっている。

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