マイクロソフト、.NET活用したPOSシステム/データ活用に向け仕様策定

マイクロソフトはスマーター・リテイリング・フォーラムとともに、.NET基盤を活用したPOSシステム構築とPOSデータ活用のための仕様を開発した。

» 2006年03月07日 16時37分 公開
[ITmedia]

 マイクロソフトは3月7日、スマーター・リテイリング・フォーラムとともに、.NET基盤を活用したPOSシステム構築とPOSデータ活用のための国際標準仕様を開発したことを明らかにした。仕様やデータ活用における詳細は、3月9日に開催される「スマーター・リテイリング・フォーラム 2006」で発表される予定だ。

 スマーター・リテイリング・フォーラムは、流通業に関連する多様な業務アプリケーションを、短期間で柔軟に構築することを目的にした業界団体。マイクロソフトのほか、OPOS技術協議会や.NET流通システム協議会といった2団体、さらにユーザー企業など約450社が参加している。

 開発された仕様は2種類ある。OPOS技術協議会が開発した「POS for .NET」は、流通業向けに特化したマイクロソフトの組み込みOS「Windows Embeded for Point of Service」(WEPOS)への対応と、POS周辺機器に関するプラグ&プレイ機能をサポートするものだ。

 また.NET流通システム協議会が完成させた「POS-Log 2.2」は、POSシステムをはじめとするさまざまな店舗システムと本部システムの間でデータ交換、活用を行うためのXMLスキーマである。バージョン2.2では、全米小売業協会(NRF)およびARTS(Association for Retail Technology Standards)と協議し、日本のシステム要件を反映させた。

 マイクロソフトとスマーター・リテイリング・フォーラムでは、これらの仕様によって、電子マネーやRFIDといった技術に対応した店舗システム向けのPOSシステムの開発を、最小限のインテグレーションコストで実現し、店舗と本部間でリアルタイムにデータを活用できるとしている。

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