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» 2006年03月07日 23時29分 公開

シスコ、「コミュニケーションのあり方を変える」新システム

シスコシステムズは、ユーザーの状況に応じて、適切な方法でリアルタイムのコミュニケーションを可能にする新システム「Cisco Unified Communications」を発表した。

[高橋睦美,ITmedia]

 シスコシステムズは3月7日、ユーザーの状況に応じて、適切な方法でリアルタイムのコミュニケーションを可能にする企業向けの新システム「Cisco Unified Communications」を発表した。併せて、IPテレフォニーサーバ「Cisco CallManager 5.0」で業界標準のSIPをサポートしたことも明らかにした。

 Cisco Unified Communicationsは、同社がこれまで提供してきたIPコミュニケーション技術をベースに、プレゼンス情報やリアルタイム性、リッチコミュニケーションといった要素を加えたシステムだ。2005年12月に発表した「Service Oriented Network Architecture」(SONA)構想に基づく初のシステムでもある。

黒澤氏 シスコシステムズの代表取締役社長、黒澤保樹氏は、コミュニケーションの改善によって生産性向上につながるとした

 システムはCallManager 5.0を中核に、ユーザーの状況(プレゼンス)に関する情報を収集し、最適なコミュニケーション方法を決定する「Cisco Unified Presence Server」、統合メッセージングシステムの「Cisco Unity Connection 1.1」といった製品群から構成されている。また、クライアント向けのツールとして、音声通話やビデオ会議、インスタントメッセージング(IM)など、異なるコミュニケーション手段を透過的に利用できる「Cisco Unified Personal Communicator」も提供する。

 シスコの執行役員兼CTO、大和敏彦氏は、「Cisco Unified Communicationsは、単に電話をIPネットワークに載せ換えるだけのものではない」と述べた。ネットワークを統合して運用コストを削減し、それで終わり、というものではなく、音声通話やビデオ会議、IMあるいはメールなどの中から、状況に応じた方法を提供し、コミュニケーションの質そのものを変えていくものだという。

 さらに米Ciscoのプロダクト&テクノロジマーケティングディレクター、ゲリー・ターナー氏は、「プレゼンスに応じて最適化された、リッチなコミュニケーションにより、意思決定を迅速に行えるようになり、生産性が向上する」と述べた。

isco Unified Personal Communicator isco Unified Personal Communicatorのインタフェース

 たとえば担当者が出張先にいるとしても、電話でつかまえられるのか、IMが良いのか、あるいはビデオ会議が可能なのかといった具合に選択肢を提供し、効率的にコミュニケーションできる環境を提供する。これにより、「誰それがつかまらないから仕事が先に進まない」といった事態をなくしていけるという。

 シスコは同時に、パートナーと組んでの「エコシステム」構築にも触れた。SIPのサポートについては、パートナー製品の互換性を検証する認定プログラム「SIP Verified」を展開していく。また、プレゼンス情報を提供するCisco Unified Presence Serverは、SIPやSIMPLEといったプロトコルをサポートすることにより、マイクロソフトの「Live Communication Server」やIBM Lotusの「Sametime」などとの連携が可能という。さらに、同システムで利用できる端末として、ノキアの「Eシリーズ」をサポートするほか、国産ベンダーの端末についても対応を検討していくという。

 Cisco Unified Communicationsを構成する各製品は、第2四半期以降順次出荷される予定だ。日本語環境への対応は2006年後半になるという。また、並行リリースされる「Cisco CallManager 4.2」では、コールピックアップをはじめ、日本のオフィス環境で特に求められる機能を提供していく計画だ。

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