米Ciscoがビデオ監視システムベンダーを買収、ネット統合環境の強化へ

米Cisco Systemsは3月7日、ビデオ監視システムを提供する米SyPixx Networksを買収する。買収規模は約5100万ドルとなる。

» 2006年03月08日 13時51分 公開
[ITmedia]

 米Cisco Systemsは米国時間の3月7日、ビデオ監視システムを開発・販売する米SyPixx Networksを買収すると発表した。買収金額は現金と株式による約5100万米ドル。買収手続きは、監督機関の審査を経て4月28日に完了する見込み。

 SyPixx Networksは、2004年に設立、コネチカット州に拠点を構える未公開のベンチャー企業。同社では、既存のアナログ型の監視システムをIPネットワークの一部として稼働させるネットワーク指向型のビデオ監視ソフトウェア/ハードウェアを手掛けている。同社のシステムは、アナログ-デジタル(IP)ビデオカメラエンコーダ、デジタル(IP)-アナログビデオモニタデコーダ、アナログビデオ変換装置、録画・管理用のソフトウェアとサーバから構成される。ビデオのデジタルデータ/ネットワーク化により、時間、場所を問わずにビデオにアクセスでき、セキュリティの問題をリアルタイムに対処、調査、解決することができるという。

 今回の買収に伴い、SyPixx Networksのビデオ監視システムおよび27人の従業員は、Ciscoのエマージング・マーケット・テクノロジー部門の新規事業部に組み込まれる予定。またSyPixxの製品は、Ciscoの提唱するIntelligent Converged Environment(インテリジェント統合環境)の一部として提供される。

 Cisco エマージング・マーケット・テクノロジー部門担当副社長のマーティン・デ・ビア氏は、「SyPixx Networksの買収を通して、ネットワークが人的安全と物理的資産の保護を強化するプラットフォームとしても利用できることを示したい」とコメントしている。

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