ARMプロセッサの拡張命令セット「Thumb-2」ホワイトペーパー

「Thumb-2」は、ARMアーキテクチャの新しい命令セット。従来のARM命令セットに比べてメモリの使用量を31%節約し、組み込みアプリケーションにおけるコード密度の向上を図っている。

» 2006年03月16日 18時21分 公開
[ITmedia]

 携帯電話、ディスクドライブなどで使われる組み込みアプリケーションでは、コストを抑えつつ、32ビットプロセッサの性能とアドレス空間を得る方法が求められていた。アームの「Thumb」は32ビットARM命令セットアーキテクチャ(ISA)を拡張したもので、よく使用される32ビットARM命令のサブセットを16ビット長のオペレーションコードに圧縮したもので構成されている。

 Thumb-2コア技術では、Thumb命令セットに32ビット命令が追加されている。Thumbより機能を大幅に拡張しながら、既存の ARM/Thumbソリューションとの互換性を備えている。Thumb-2技術は、従来のARM命令セットに比べてメモリの使用量を31%節約でき、既存のThumbコードより38%高い性能を提供する。このため、多くのアプリケーションでコード密度を向上でき、一層の高性能化および低消費電力化(バッテリー寿命の延長)が可能になる。

 ここでは、Thumb-2コア技術の目的、特徴、主な命令について解説する。

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