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» 2006年03月18日 00時00分 公開

運用管理ツールで何ができるのか:システム運用管理ツールとしてのOracle Enterprise Manager (1/3)

運用管理の局面において、どのようなことが必要とされているのか、ここにはさまざまな考え方がある。ここでは、オラクルが考える現在のITシステム運用の課題と、それに対してEnterprise Managerの機能ではどのように対処しようとしているのかを紹介しよう。

[ITmedia]

このコンテンツは、オンライン・ムック「運用管理ツールで何ができるのか」のコンテンツです。関連する記事はこちらでご覧になれます。


現在のITシステムにおける状況と課題

 現在、ITシステムの問題の中でも運用管理、維持が大きな問題となっている。通常、ITシステムは、ビジネス上必要とされた際に導入が検討される。例えば、工場であれば、増産というニーズが発生した上で生産効率の向上を目的に、生産管理システムが導入される。このように企業競争の激化やITインフラ基盤の急速な普及によって、インターネットを使った直接販売や企業間取引など企業のビジネスモデルの変革に応じた新たなシステムが次々に導入されている。

 これらのシステムでは、往々にして、企画した部門も違えば、運用を担当するスキームもまったく別々ということになりやすい。これが運用の効率を低下させている大きな要因である。ITの年間投資額は拡大する一方だが、そのうちシステムを運用/維持するためのコストが7〜8割を占めている。企業にとっては、この比率を抑えて競争力を強化する新規システム開発への投資比率を高めることが大きな課題である。

 

今回は、システムの運用管理の効率を高め得るソリューションとして、Oracle Enterprise Manager 10g(以下、EM 10g)を取り上げる。ここでは、最新バージョンのRelease2に搭載される以下の機能について紹介しよう。

  • 管理作業の自動化促進
  • 監視機能によって実現するサービス管理
  • 強化されたセキュリティ管理

Oracle Enterprise Managerとは

 まず、Oracle Enterprise Managerについて簡単に解説しよう。Oracle Enterprise Managerは、コマンドラインベースの管理ツールに代わるGUIベースのデータベース管理ツールとしてOracle7のころに登場した。そして、EM 10gからはデータベースだけでなく、Oracle Application Server 10gを核としたOracle Fusion Middleware製品も管理可能なオラクル製品の標準管理ツールになっている。また、オラクル製品に加えて、OSやハードウェアも含めた管理も可能にするなど、システム全体の運用管理ツールへと進化している。EM 10gが単なるデータベース管理ツールから進化している理由は、ITシステムの拡大とそれに伴うデータベースをはじめとしたソフトウェアの利用が広まったことと、そして前述したように企業の関心が維持/管理の効率化に向きつつあるからである。

 EM 10gの最大のポイントは、管理ツールであって、単なる監視ツールではないことである。元来、データベースに特化した自社製品向けの管理ツールとして開発されたことから、オラクル製品に対する管理、制御、運用などが可能になっている。例えば、パフォーマンス劣化が発生し、どうすればパフォーマンスを改善して、ビジネスへの影響を排除できるか、というようなケースでは、パフォーマンスの劣化やトラブルの予兆となるリソースの状況などを監視してその傾向を見るだけではなく、各種設定変更、あるいはSQL文のチューニングなど問題解決の処置を直接行える。つまり、問題の原因追究のための分析、調査から解決方法の推奨、そしてその対応までを1つの管理ツールから対応できる。

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