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» 2006年04月04日 09時00分 公開

ブロケードが狙う新たな市場「FAN」とは?

米BrocadeのCTOダン・クレイン氏が来日し、同社の戦略を説明した。SANの世界にいる同社だが、新市場としてFANと呼んでいるものがある。FANとは何か?

[堀哲也,ITmedia]

 SANスイッチ「SilkWorm」シリーズでStorage Area Network(SAN)を推進しているブロケード コミュニケーションズ システムズ。しかし、最近では新ブランド「Tapestry」を打ち出し、ストレージを中心にしたインフラ管理にも注力し始めた。その中に同社が「File Area Network」(FAN)と呼び、新たな市場と位置付けているものがある。これまで取り組んできたブロックアクセスベースのSANではなく、ファイルアクセスのNASを前提にしたものだ。

 「ブロックベースの技術をファイルネットワークに持ち込むものだと思ってほしい。プロトコルに違いはあるものの、その問題点は似通っている。SANでのリーダーシップが生かせる分野だ」――米Brocadeのダン・クレインCTOはFANを新市場と位置付ける理由を話す。

ダン・クレイン氏 米Brocadeのダン・クレインCTO

 最近では、NASをデータベースの足回りに使っている例も増えており、ファイルアクセスを行うストレージにおいてもブロックアクセスと同様のソリューションが必要に成ってきている。また、「企業のデータの75%は、データセンターの外にある」と言われ、このファイルをデータセンターに持ってくることで、SANもNASも管理の点では区別なく行えるようにする考えだ。

 同社は既にワイドエリアファイルサービス「Tapestry WAFS」を発表。この3月には新たにファイルデータ管理ソフト企業の米NuViewも買収し、FANの実現に向けた動きを強めている。ロードマップには、グローバルネームスペースによるユニバーサルアクセスやポリシーベースのファイルマイグレーションをなどが描かれている。

 ただ競合も多い。WAFSは、ライバルであるシスコシステムズやマクデータもラインアップしており、NASの一元管理できるメリットをアピールしている。特にマクデータの「Remote Office Consolidation」(ROC)との違いを尋ねられたクレイン氏は「BrocadeのFANは単なるネットワークの拡張というものではない。データを中心にした完全なインフラとして提供するものだ。真似されるというのは名誉なことだ」と話した。

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