暗号鍵の一元管理でセキュリティレベルを維持、RSAセキュリティ

RSAセキュリティはシステム内に散在する「暗号鍵」を一元的に管理するソフトウェア「RSA Key Manager」を発表した。

» 2006年04月19日 12時54分 公開
[ITmedia]

 RSAセキュリティは4月19日、システム内に散在する「暗号鍵」を一元的に管理するソフトウェア「RSA Key Manager」を発表した。

 暗号化の「鍵」は、データの暗号化や復号化に必須であり、情報の完全性を維持する上で重要な役割を果たす。万一暗号鍵が流出してしまえば、元のデータが復号され、情報漏えいなどにつながるリスクが高まる。

 RSA Key Managerは、この暗号鍵を集中管理するソフトウェアだ。元々「RSA Key Managemen Serverソリューション」でAPIとして提供されていたコンポーネントをパッケージ化したもので、鍵の生成から保存、ポリシーに基づく更新や廃棄に至るまで、ライフサイクル全般にまたがって一元的な管理を実現するほか、暗号鍵のリストア機能も提供される。

 同社のアクセス管理ソフトウェア「RSA ClearTrust」が標準で含まれているため、操作に対するアクセスコントロールが可能なほか、各種操作について監査用ログを記録することも可能だ。

 RSAセキュリティでは、RSA Key Managerによって暗号鍵を一元管理することにより、鍵の紛失やセキュリティレベルの低下を防止できるとしている。主要なセキュリティベンダーが提供する製品が生成する暗号鍵やメインフレーム上の鍵の管理に対応しており、価格は、鍵管理を行うサーバ1台、暗号化を行うサーバ5台の構成で2000万円など。4月25日より出荷を開始する。

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