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» 2006年04月26日 07時30分 公開

ASPを支えるUTM――ホスティング業界初のIPS機能で顧客データを保護UTM――急成長する中堅企業の「門番」(1/3 ページ)

神戸のソフトウェアベンダー、ゆうむはNTTコミュニケーションズのホスティングサービスを導入し、ASPサービスを展開している。このホスティングサービスにおいてISSのUTMアプライアンスを専有し、十分なパフォーマンスと万全なセキュリティ対策を低コストで両立できるようになった。

[井上猛雄,ITmedia]

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 ゆうむは、ニットウェアの生産管理や医療・美容などのシステム開発を中心に、幅広く事業を展開しているソフトウェアベンダーである。同社は、従来からスタンドアロンシステムの開発を行ってきたが、Webアプリケーションとして美容室向けの携帯電話予約・顧客管理システム「a・Live+(pras)」を開発し、2006年1月よりASPサービスを開始している。これは、携帯電話からの施術予約、顧客データ、在庫、帳票・経理処理までを一元的に管理できるサービスである(画面1a、1b)。

画面1a 画面1a●a・Live+基本の管理画面。通常業務の大半の管理をこの画面上でカバーできる。顧客の予約から精算処理までの一連のプロセスを色分けして表示。携帯用のWebサイト作成や動画配信、メールマガジンの発行なども可能
画面1b 画面1b●a・Live+の顧客カルテ登録画面。氏名、性別、年齢、住所、メールアドレスなどの個人情報のほか、髪毛の質についての細かい情報も登録される

ASPサービス展開を機にホスティングサービスを利用

 ゆうむはASPサービスを展開するにあたって、当初ハウジングサービスを検討し、自社での運営も視野に入れていた。しかし、イニシャルコストや信頼性などの問題があり、NTTコミュニケーションズの専用ホスティングサービス「パワープラットフォーム」を採用することにした。

 ゆうむの吉竹綾子氏は、ホスティングサービスの導入を決めた経緯について次のように説明する。

 「ハウジングサービスの場合は、機材を揃え、さらに自前でセキュリティ対策を施す必要がある。今回、初めてASPサービスを展開することになったが、十分なセキュリティレベルを保てるかどうか分からなかった。そのため、最初からセキュリティサービスも含めてパッキングされている手軽なホスティングサービスを選択した」

 また、ゆうむ代表取締役の井上順稔氏は、パワープラットフォーム導入の決め手について次のように強調する。

 「a・Live+は、顧客情報にかかわるデータベースシステムを利用している。ASPサービスを提供する際に、個人情報保護の観点から、第一にセキュリティを強化しなければならなかった。とはいえ、セキュリティ対策を含めてサービスを展開すると、膨大なコストが掛かってしまう。NTTコミュニケーションズの専用サービスは何よりもブランドが浸透しており、低コストながら信頼性に優れる点が導入の決め手となった」

写真1 ゆうむシステム部部長の吉竹綾子氏
写真2 ゆうむ代表取締役の井上順稔氏

 NTTコミュニケーションズのパワープラットフォームホスティングサービスは、Webサイト構築に必要な機材や、OS、サービスなどを540種類の項目からチョイスできる個別選択型メニューと、これらを目的に応じてまとめて提供するパッキング型メニューが用意されている。ゆうむが選択したサービスは、後者のパッキング型メニュー「セキュリティパック2」である。

 このパックは、インターネット回線、サーバ、ネットワーク機器、運用保守サービスをオールインワンで提供するほか、セキュリティの強化が可能である点が大きな特徴。ファイアウォール/VPN機能に加え、不正侵入対策としてIPS機能がベーシックプランとして含まれており、さらにオプションとしてアンチウイルスやアンチスパムなどの機能もサポートしている。

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