ワースト1の米国は減少傾向、欧州諸国の台頭目立つ――スパム送信数ランキング

ソフォスは4月26日、2006年第1四半期(1〜3月)におけるスパム配信件数の多い国のランキングを発表した。前回の調査から引き続き1位の米国が国内のスパム防止対策の効果で23.1%と比率を大幅に落とす一方、欧州諸国の比率が北米に迫っている。

» 2006年04月26日 12時39分 公開
[ITmedia]

 セキュリティベンダーのソフォスは、2006年第1四半期におけるスパム配信件数の多い国のランキングを発表した。前回の調査から引き続き1位の米国が国内のスパム防止対策の効果で23.1%と比率を大幅に落とす一方、欧州諸国の比率が増え、北米地域に小差で迫っている。日本は前回と同比率の2.0%で9位となっている。

国別スパム配信率ランキング
順位 国名 比率
1 アメリカ 23.1%
2 中国・香港 21.9%
3 韓国 9.8%
4 フランス 4.3%
5 ポーランド 3.8%
6 スペイン 3.3%
7 ドイツ 3.0%
8 ブラジル 2.9%
9 日本 2.0%
10 英国 1.9%
11 オランダ 1.8%
12 台湾 1.6%
その他 20.6%

地域別スパム配信率ランキング
順位 地域 比率
1 アジア 42.8%
2 北米 25.6%
3 欧州 25.0%
4 南米 5.1%
5 オーストラリア 0.8%
6 アフリカ 0.6%
その他 0.1%

 米国スパム送信比率が2年前に比べ4分の1に減少したのは、CAN-SPAM法などの規制法やISP業者間の共同活動により、マルウェアを作成して悪質なスパムメールを送信するスパマーへの罰則が強化されたため。米国の比率が相対的に減少した結果、2位の中国・香港(21.9%)との差も、これまでで最も小さくなった。

 一方、地域別にみると4位のフランスのほか、ポーランド、スペイン、ドイツといった欧州各国の比率が増加した結果、25.0%と北米地域の25.6%に近づいており、スパム中継率の高い地域として認知され始めている。

 同社は「欧州が北米を抜いてスパム中継地域ワースト2位になるのは時間の問題」とコメントしている。

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