ファイル交換ソフト「Share」の暴露ウイルスに注意――IPA

IPAは、ファイル交換ソフト「Share」を介して感染を広げるAntinnyウイルスの亜種を警告した。この亜種はWinnyだけでなくShareでも感染する。

» 2006年04月28日 15時35分 公開
[ITmedia]

 IPA(情報処理推進機構)は4月28日、ファイル交換ソフト「Share」を介して感染を広げるAntinnyウイルスの亜種を警告した。この亜種はWinnyだけでなくShareでも感染する。

 このウイルスに感染すると、WinnyやShareの設定ファイルを改変して、新たに公開用フォルダを作成。PC内のファイルを検索して、オフィスソフトや電子メールのファイルを公開用フォルダにコピー、WinnyやShareユーザーがファイルを入手できる状態にする。

 公開用のフォルダを作成していなくても、Antinnyの亜種が公開用フォルダを作成し対象ファイルをコピーするので、気付かないうちに情報が漏えいする危険性がある。最新のウイルス定義ファイルに更新した後で検査を行い、感染の有無を確認し、発見された場合は当該ファイルを「削除」するようにとしている。

 IPAでは「ファイル交換ソフトには意図せず情報が漏えいする危険性があるので、必要がなければ利用しないことが重要だ」としている。

 4月27日には、毎日新聞社の読者組織「毎日フレンド」の会員名簿がShareのウイルスに感染して流出したことが分かっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ