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» 2006年05月15日 19時04分 公開

ITILプロセスを「地下鉄マップのように」把握

CAは、複雑化しているITマネジメントのプロセス、スタンダード、テクノロジーなどの関係性を一目で把握することができるWebサイト「サブウェイマップ」を立ち上げる予定だ。これにより、企業がITガバナンス確保に取り組むための道筋を分かりやすく示すという。

[堀哲也,ITmedia]

 米CAは6月12日にITILプロセスを中心に企業がITガバナンス確保に取り組むための道筋を示したWebサイト「サブウェイマップ」を立ち上げる。地下鉄の接続マップを模して、目的に合わせて分かりやすくITガバナンスに向けた道筋を案内するものだという。ITILの企画・執筆に携わり、現在では米CAに所属しているブライアン・ジョンソン氏が、5月15日のプレスセミナーでその構想を話した。

ブライアン・ジョンソン氏 米CA ITIL実践マネジャーのジョンソン氏

 現在、企業のITに関するマネジメントのプロセスや、スタンダード、テクノロジーなどが数多くあり、それらの関係性を把握するのが難しくなっている。それをシンプルに理解できるようにするのがサブウェイマップの目的だ。「ビジネスの問題を解決するために、企業がどのプロセスから取り組みを始めればよいのか、現在はどの位置にいるのか、そして、この先どこへ乗り換えて行けばいいのか、を大きな視点で示せるようにしたい」という。

 サブウェイマップはその名称のとおり、地下鉄の接続マップを真似て、誰にでも分かりやすく理解できるようにする。「サブウェイマップはどの国の人間でも一目で分かり、誰もがそれを理解できるのがメリットだ」とジョンソン氏。地下鉄の路線を選ぶように、PDCAサイクルに沿いながら、目的に合わせ、次に進むべきプロセスやそれを満たすテクノロジーやスタンダードなどとの関係が理解できるという。

 6月12日のローンチでは、第一弾としてITILのプロセスをマッピングして提供する。その後順次、対応するスタンダードなどを拡大していくという。

SOX法対応にもいかせるITIL

 また、運用管理のためのベストプラクティスをまとめたものとして知られるITILは、ISO 20000の基盤としてだけでなく、日本版SOX法などで求められるIT統制のためのフレームワークCOBITを補完するものとしても機能するという。COBITは統制目標を定めているものの、それをどのように行うべきか具体的な実行項目は示されていない。ここにITILのプラクティスを当てはめ、実行項目を具体化することができるという。

 ジョンソン氏によると、COBITの統制目標とITILプラクティスをマッピングした文書が既にまとめられており、itSMFのWebサイトなどからダウンロード可能だ。

 コンピュータ・アソシエイツのビジネスユニット・マーケティング マネジャーの国和徳之氏は「日本はこれまでの業務改革や標準への準拠などで業務プロセスを見直している企業も多く、この点での苦労は少ないかも知れない。しかし、ITとなると個別に最適化されてきた流れがあり、全体最適やガバナンスという視点が必要になる」と指摘。同社のソフトウェア群はITILプロセスを一貫したかたちでカバーしているため、IT統制やガバナンスの視点からも有効になるとアピールした。

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