楽天、NECの仮想PC方式シンクライアントシステムを導入

楽天は、コールセンターおよび会議室などの共有端末として、NECが提供する仮想PC方式のシンクライアントシステムを導入した。

» 2006年05月18日 22時22分 公開
[ITmedia]

 NECは5月18日、楽天のコールセンターおよび会議室などの共有端末として、仮想PC方式のシンクライアントシステムを納入したことを発表した。

 楽天では、情報漏えい対策およびセキュリティの強化と、システム運用管理に関わるTCO削減を目的にシンクライアントを導入した。コールセンターのオペレータ用端末100台と、会議室などで用いられる共有端末70台を導入。シンクライアントシステムの基盤には、NEC独自の仮想PC方式を採用した「VirtualPCCenter」を用いている。

 仮想PC方式では、ユーザー1人ひとりのPC環境をサーバ上で実現する仮想化技術を用い、作業負荷に応じて、サーバ側のリソースを動的に振り分けることができる。また、ブレードPC方式に比べると、データセンター側に設置するマシンの数を12分の1にまで集約できるため、ハードウェアの設置スペースや保守/運用管理コストの大幅な低減が可能という。

 同システムによって、端末側にデータを保存できなくなるため、情報漏えいやウイルス侵入のリスクを削減できる。また楽天では、端末1台当たりの運用管理コストの約30%削減を見込んでいるという。

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