技1:ジョブネットの安全な切り替えをプランニンググループで行おう運用管理の表ワザ裏ワザ JP1編

» 2006年06月02日 11時00分 公開
[佐野弘明(株式会社アシスト 運用ソフトウェア事業部技術第1部),ITmedia]

業務の変更に伴い、翌月初めからジョブネットの内容を変更する必要があります。しかし、業務運用を止めてジョブネットを変更することはできません。対応案として、ジョブネットを2つ作成して切り替えることを検討していますが、問題が発生する恐れがあります。ジョブ実行に時間がかかって翌月にずれ込んだ場合、今月用ジョブと翌月用ジョブが二重に実行されてしまい、業務データが壊れる心配があるのです(図1)。どうすれば安全にジョブの切り替えができるでしょうか。

対応製品:JP1/Automatic Job Management System 2

図1 ジョブネットを同時に実行すると、データが壊れる心配がある

こうした場合は、「プランニンググループ」を使って解決します。プランニンググループとは、複数のジョブネットを切り替えることで、1つのジョブネットのように運用する機能です。図2のように、プランニンググループの中に複数のジョブネットを作成すると、1つのジョブネットとして多重起動の抑止などを制御するため、質問にあるような2重実行を避けることができます。

 プランニンググループには、ほかにもジョブネット切り替え時に便利な機能が数多くあり、業務変更に対応した運用を容易にすることができます。

図2 プランニンググループの中に複数のジョブネットを作成します

このコンテンツはサーバセレクト2005年4月号に掲載されたものを再編集したものです。


Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ