トラステッドソリューションズ、秘密分散法の体験用に転送サービスを無償提供

トラステッドソリューションズは秘密分散法を用いてデータを安全に転送するサービス「ぶんさん便」を、非商用利用に限り無償で提供する。

» 2006年06月05日 16時38分 公開
[ITmedia]

 トラステッドソリューションズは6月5日、秘密分散法を用いてデータを安全に転送するサービス「ぶんさん便」の無償提供を開始した。秘密分散法の仕組みを体験し、その特性を理解してもらうことが目的で、非商用利用に限り無償で利用できる。

 トラステッドソリューションズはこれまで、秘密分散法に基づく情報漏えい防止ソフトやファイル転送サービスを提供してきた。秘密分散法では、データを複数に分割するとともに暗号化し、それぞれ別経路で転送する。両方のデータがそろわない限り復元が行えないため、より高いセキュリティを実現できる点が特徴だ。

 今回無償で提供されるぶんさん便でも、秘密分散法が採用されている。ファイルは2片に暗号化、分割され、一方は同社が管理する「ぶんさん便サーバ」に保管し、もう一方は電子メールなどの手法で相手に届けることで、安全なデータ転送を可能にするという。

 ファイル分割の際、分散片の大きさの比率を指定することも可能だ。また、トラステッドソリューションズのサーバを介さず、両方の分散片をローカルPCに格納することもできるという。

 トラステッドソリューションズでは、ぶんさん便用アプリケーションを同社Webサイトを通じて無償で提供する。対応OSはWindows XP SP2で、同社サーバには最大約20MBのデータを最低7日間保管できる。

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