日本SGIが総額約40億円の第三者割当増資を完了

日本SGIは、ソニー、キヤノンマーケティングジャパン、野村證券グループを割当先とする総額40億520万円の第三者割当増資を実施、6月29日に完了したことを明らかにした。

» 2006年06月29日 17時23分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは、2006年3月から6月にかけて、ソニー、キヤノンマーケティングジャパン、野村證券およびジャフコを割当先とする総額40億520万円の第三者割当増資を実施、6月29日に完了したことを明らかにした。

 これにより、キヤノンマーケティングジャパンとソニーがそれぞれ日本SGIの発行済株式の10.0%、野村證券グループが5.5%の株式を取得した。その結果、日本SGIの資本金は、第三者割当増資前の20億7000万円から、増資後は40億7260万円となっている(残りは資本準備金)。出資構成は以下のとおり。

株主 割合
NEC 33.1%
米SGI 19.9%
NECソフト 16.5%
キヤノンマーケティングジャパン 10.0%
ソニー 10.0%
野村證券 4.3%
ニイウス コー 4.1%
ジャフコ 1.2%
ソフトバンク クリエイティブ 0.8%

 日本SGIは1987年に、米SGIの日本法人(当時は日本シリコングラフィックス)として設立された。その後、2001年に日本電気およびNECソフトとの資本参加を含む戦略的提携を行っている(関連記事参照)

 また、2005年3月にはキヤノンマーケティングジャパン(当時キヤノン販売)、ニイウス コー(当時ニイウス)、ソフトバンククリエイティブ(当時ソフトバンク・メディア・アンド・マーケティング)とブロードバンド・ユビキタス・ソリューション事業の強化を目的とする戦略的資本提携を実施(関連記事参照)、さらに、2006年3月には、ソニーの資本参加により、放送・メディア事業の強化に向けた強力なパートナーシップを実現した(関連記事参照)

 今後は、デジタルコンテンツの制作・編集から管理、著作権保護、配信・公開までトータルにカバーするコンテンツ統合管理ソリューション体系「SiliconLIVE!」に基づいた企画・開発を強力に推進すると同時に、先進技術に基づくソリューションを持つ企業とグローバルな提携を推進していくことを表明している。

 すでにこの戦略の一環として、2006年1月には日本CICを設立、また同年4月には欧州の放送業界向けのSI会社としてSilex Mediaを設立している。その後も、英Gordano、米ZipLip、英Purple Insightなどと国内独占販売契約による提携を行っている。

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