データ・アプリケーション、SMB向けB2Bソフトウェアの最新版を発売

データ・アプリケーションは、中堅・中小企業向けのB2Bソフトウェア「ACMS Lite」の最新版を発表した。「EDIINT AS2」がサポートされたほか、ebXML MSやSOAP-RPCにも対応、新JCA手順の仕様にも迅速に対応可能であるとしている。

» 2006年07月04日 17時24分 公開
[ITmedia]

 データ・アプリケーションは7月4日、中堅・中小企業向けのB2Bソフトウェア「ACMS Lite」の最新版「ACMS Lite 1.4」を発表した。クライアントタイプのStandard Edition(SE)とサーバタイプのEnterprise Edition(EE)が用意される。

 ACMS Liteは、従来型のEDI(電子データ交換)とインターネットをベースとした次世代EDIの双方で利用可能。B2Bシステムを構築する上で不可欠な標準プロトコルへの対応やデータ変換機能、スケジューリング機能、ジョブ管理機能などを提供、次世代EDI国際標準「ebXMLメッセージサービス仕様」(ebXML MS)および「SOAP-RPC」をベースとしたJEDICOS-XMLメッセージ交換手順もサポートしていることが特徴として挙げられる。

 最新版では、グローバル標準の通信プロトコル「EDIINT AS2」がサポートされた。AS2は、インターネット上でのセキュアなデータ交換を行う通信プロトコルで、ウォルマートなど欧米の大手流通業ではAS2が採用され始めており、日本でも日用品雑貨、加工食品メーカーを中心に採用の機運が高まっている。

 さらに、日本チェーンストア協会(JCA)が規定した取引先データ交換標準通信制御手順であるJCA手順でも、間もなく公開予定の最新版ではebXML MSやSOAP-RPC、EDIINT AS2をベースとしているため、流通業ではこれに対応する必要がある。ACMS Lite 1.4は、これらすべての仕様をサポートし、新JCA手順の仕様にも迅速に対応できるとしている。

 価格は従来と変わらず、SEが9万4500円から、EEが42万円から。これは競合製品となるアルゴ21の「Collabolink for AS2」やスターリングコマースの「Staring Integratior AS2 Edition」と比べると約半分となる。さらに、例えば、アルゴ21の製品群ではebXML MSとEDIINT AS2の2つの仕様に対応する製品がそれぞれ別に用意されていることを考えると、1製品で、国内取引からグローバル取引までをカバーするB2B環境を構築できるACMS Liteの強みが光る。

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