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» 2006年07月10日 12時24分 公開

Intel、「Montecito」をついにリリースへ

Intelは、リリースが延期されていた「Montecito」のコードネームで呼ばれるデュアルコアのItanium 2プロセッサを、7月に投入する準備を進めている。AMDの攻勢を受ける同社は、同プロセッサによりサーバ分野での技術的優位を再び確立する考えだ。

[Jeffrey Burt,eWEEK]
eWEEK

 Intelでは、「Montecito」のコードネームで呼ばれるデュアルコア型Itanium 2プロセッサを7月に投入する準備を進めている。待望久しい同プロセッサの投入により、同社はサーバ分野での技術的優位を再び確立する考えだ。

 Intelの関係筋によると、同社は7月18日にサンフランシスコで開催されるイベントでMontecitoチップを発表する予定だ。なお、Intelの広報担当者は、発表日についてはコメントできないとしている。

 ライバルのAdvanced Micro Devices(AMD)はこの数年、サーバ分野への進出を強めており、x86プロセッサによる64ビットコンピューティング、デュアルコア技術、省電力といった分野でIntelをリードしている。

 Intelでは、Montecito、ならびに最近リリースしたXeon 5100プロセッサファミリー(コードネーム:Woodcrest)などの新ラインアップは、AMDの技術への強固な対抗策となるものだとしている。また、マルチプロセッササーバ向けの次世代Xeonチップ「Tulsa」も年内に投入する予定だという。

 アナリストおよびOEM各社は、Intelの新しいCoreアーキテクチャをベースとするWoodcrestは、パフォーマンスを改善すると同時に消費電力を削減する技術であるとして歓迎している。Montecitoも、デュアルコアやIntelのオンチップ仮想化技術を通じて同様の機能を提供するものとみられている。

 しかし、こういった機能だけでItaniumの販売拡大を促進できるかどうかは疑問だとする向きもある。カリフォルニア州ヘイワードにあるPund-IT Researchのアナリスト、チャールズ・キング氏によると、カギを握るのはHewlett-Packard(HP)だという。同社は、Montecitoアーキテクチャを本格的にサポートする唯一の大手OEMである。

 「Itaniumをめぐる状況は厳しい。最大手サーバベンダーの4社のうち3社が、Itanium搭載製品を提供しておらず、製品の投入も計画していないのだ。現在のところ、Itaniumを推進しているのは基本的にHPだけだ」とキング氏は指摘する。

 HPでは、ハイエンドサーバラインをItaniumで標準化しており、同社はItanium市場で80%を超えるシェアを確保している。富士通、NEC、Unisysなど準大手サーバメーカーも、ハイエンドのシステムでItaniumを採用している。

 昨年、数社のハードウェアメーカーおよびソフトウェアメーカーが、Itaniumアーキテクチャーの推進に向けて「Itanium Solutions Alliance」を結成した。IDCでは、Itanium市場の規模は2004年の14億ドルから2010年には66億ドルに拡大すると予想しており、その要因の1つとして同団体の存在を挙げている。

 Montecitoのリリースは、これまで何度か延期されてきた。最近のスケジュールでは今年前半にリリースされる予定だったが、品質問題のために夏まで延期されることになっていた。

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