災害対策サイトへオンラインバックアップを実現――外為どっとコム

外為どっとコムは、F5ネットワークのWAN高速化アプライアンス「WANJet」を採用し、ディザスタリカバリサイトへの大容量データバックアップを可能にした。F5ネットワークスが発表した。

» 2006年07月24日 12時56分 公開
[ITmedia]

 外為どっとコムは、F5ネットワークのWAN高速化アプライアンス「WANJet」を採用し、ディザスタリカバリサイトへの大容量データバックアップを可能にした。7月24日、F5ネットワークスが発表した。

 それによると、外為どっとコムはWANJetを導入し、WANの契約帯域を拡張することなく、スループットを約20倍に向上した。以前は限られた時間内で送信しきれなかったデータベースのログファイルを沖縄に構築したディザスタリカバリサイトに数十秒で送信できるようになったという。WANJetの導入以前の東京-沖縄間の通信は、100Mbpsの帯域を用意したにも関わらず、実質的なスループットはわずか2〜3Mbps程度だった。

 外為どっとコムでは、最も多く利用しているCIFSプロトコルを使用する通信の高速化を重要視し、WANJetを選択した。同社システム部の大嶋一彰副部長は、「迅速なバックアップ体制をとるためには、データ転送効率を改善するWAN高速化技術が必要だった。週末に行っているデータベースのメンテナンスでは、数Gバイトのトランザクションが発生し、今までの通信速度では時間内には送信できないため、毎週交代でテープメディアに保存したデータを沖縄まで運ばなければならなかった。現在ではWANJetで高速データベースバックアップが実現され、その必要がなくなった」と、コメントしている。

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