特集
» 2006年08月09日 07時00分 公開

個人投資家がいつも立ち寄るIRページの秘密(1):中学生でもサクサク読めるIRページを目指そう (1/2)

1000万人から1200万人いるといわれている国内の個人投資家。自社の「ファン」になってくれ、株式を長期保有してくれる個人投資家は企業にとって大切な存在だ。経営の安定を図るために、経済のプロとは限らない投資家との接点をいかに充実させるか。そのポイントを探る。

[アイティセレクト編集部]

本記事の関連コンテンツは、オンライン・ムック

「個人投資家がいつも立ち寄るIRページの秘密」でご覧になれます。


IR優秀企業の特徴は何か?

 どうすればIRサイトを充実した内容にして、より多くの株式の長期保有をしてくれる投資家を呼び込むことができるのだろうか。そのチェックポイントを探ってみよう。

 大和インベスター・リレーションズ(以下大和IR)は今年の4月、「インターネットIR(投資家向け広報)サイトの優秀企業255社」という調査リポートを発表した。この調査は同社が独自に制定した選考コンテンツ評価に基づいて、主要上場企業1365社のIRサイトに対して定量的な採点を行い、優秀企業255社を選出したものだ。

 この調査を統括し、IR関連の著作もある同社理事・システムグループ統括の米山徹幸氏は次のように語る。

 「この調査では優秀企業255社以外に、6年連続で選出された優秀企業29社も挙げています。この29社こそ、この6年間のIRサイト構築のトップ集団といっていいでしょう」

 この29社を表にしているが、これらの企業のIRページをいくつか見てみると確かに違いがわかる。共通して感じられるのは、使い勝手の良さだ。上手に項目が整理され、サクサクと知りたい情報に行き着ける印象を抱く。真面目に作っているが、意味不明の用語が羅列していることはない。

大和インベスター・リレーションズ 理事・米山徹幸氏
IRサイト優秀企業29社(資料提供:大和インベスター・リレーションズ)

通りすがりの投資家の目をいかに留めるか

 「まず気をつけなければならないのは、IRサイトを訪れる人たちはとても気まぐれだということ。さらに要求度がとても高い人たちなのです。サイトの訪問者は必ずといっていいほど、他のページから飛んできている人たちです。真っ先に目的のIRページを見にやってくる人たちはほとんどいない。私たちが選んだ優秀企業のサイトはそのあたりの事情を実によく理解していて、株価を知りたいと考えれば、すぐにサイト内から見つけ出し、クリックすることができるように作られているのです」と米山氏は説明する。

 ダウンロードするPDF、ストリーミング配信される動画映像などについても、ダウンロードに少しでも手間がかかるとなると、すぐに出て行ってしまう人が多いことも認識しておくべきだろう。

 ここで米山氏にIRサイトのチェックポイントについて話してもらった。簡単にまとめると次のようになる。(1)IRサイトのトップに自社の株価が分かるようになっているか。(2)最新のニュースを載せているか。(3)何をやっている会社なのか概要を分かりやすく明記しているか。(4)個人投資家を意識した作り方をしているか。(5)サイトの更新日は明確になっているか。(6)IRのトップページに3クリック以内で到達できるか。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -