BrocadeのMcDATA買収、そのシナジー効果は(1/3 ページ)

BrocadeのMcDATA買収を、一部アナリストは「賢明な行動」と評価しているが、タイミングと買収価格に疑問があるという声もある。

» 2006年08月10日 18時08分 公開
[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 アナリストは、データストレージ機器メーカーBrocade Communications SystemとライバルのMcDATA――Brocadeが8月8日に7億1300万ドル相当の株式で買収すると明らかにした――のシナジー効果は素晴らしく、この買収は両社にとって良い前兆のはずだとしている。

 Brocade幹部は朝早くに急きょ行われた電話会見で、McDATAを1株4.61ドルで買収すると投資家とアナリストに伝えた。これは7日のMcDATAのクラスA株の終値3.11ドルに48%上乗せした額だ。

 この取引が完了すれば、Brocadeは純資産を15億5000万ドルから20億ドル弱に拡大することになるとStandard & Poor's傘下のCapitalIQは述べている。

 CapitalIQによると、買収時のMcDATAの企業価値は4億5500万ドル。

 この取引が完了したら、McDATAの株主はBrocadeの約30%の株式を保有することになるとBrocadeの広報担当者はeWEEKに語った。McDATAはBrocadeの完全子会社になり、同社の会長兼CEOジョン・ケリー氏は取引完了後にBrocadeの顧問になる。

 両社取締役は全会一致で合併を承認した。これから規制当局と両社株主からの承認を取り付ける必要がある。

 BrocadeとMcDATAはそれぞれ、世界中でストレージネットワーキングおよびデータインフラハード・ソフト・サービスを提供している。両社はエンタープライズストレージネットワーキングとOEM市場で、Cisco Systems、QLogic、Emulexなどの強敵と競合している。

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