コラム
» 2006年08月28日 09時24分 公開

「ドロップシッピング」はアフィリエイトの代替なるか? (2/2)

[森川拓男,ITmedia]
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 また、ドロップシッピングの特徴として、自分のオリジナル商品を在庫リスクなしで作ることができる、ということがある。例えば、ある種の商品のデザインをして、普通に販売する場合は在庫を抱えてしまう。しかし、ドロップシッピングでは、注文された場合にのみ作成することもできる。在庫を抱えずに、注文さえ入れば売れてしまうわけだ。リスクを少なくオリジナル商品を売るのにふさわしい方法といえるかもしれない。

 しかし、アフィリエイトと異なり自分が販売者となってしまうドロップシッピングでは、問い合わせ対応や、特定商取引法の表記など、繁雑なことが多い。これらをどうクリアしていくのかが肝となるだろう。

マーケティングで軍配はどちらに上がるか

 一般のブロガーからすれば、アフィリエイトのほうが楽にできるように見えるが、ドロップシッピングの自由度の高さも魅力的にも見える。あとは、サービス事業者がどのようなサービスを提供するかにかかっているといえるだろう。

 アフィリエイトは、楽天やアマゾンなど、ある程度確立したシステムがあり、多くのユーザーが利用している。今後も、その利用は増えていくだろうし、その舞台はPCからケータイが主軸へと移動するかもしれない。

 対してドロップシッピングは、サービスとしてはまだまだこれからだ。

 例えば春先に「夏には公開」としていたドロップシッピングジャパンは、β版サービスリリースを延期、9月上旬と発表している(関連リンク)

 アフィリエイトとして実績がある電脳卸は、ASP型ドロップシッピングサービス「電脳卸 drop shipping」を8月22日に開始している(関連リンク)

 また、ドン・キホーテグループの「ドンキコム」が商品を供給する「もしもドロップシッピング」は、アフィリエイトのような気軽さでドロップシッピングが始められるのが特徴。顧客からの問い合わせ対応から注文対応、発送処理にいたるまで「もしも」が代行し、販売主体は「もしも」となるために、名前や住所を一般公開せずに販売ができるのだ。少し敷居が高くなりがちなドロップシッピングだが、これなら始めやすい。ただ、そのために申し込みが殺到したのか、開始早々にはサーバのダウンなどのトラブルも見られている。今後の対応を見守りたい。

 ドンキコムはこのほかにも、ネットショップ構築運営ASPサービス「MakeShop」を運営するメイクショップと業務提携し、ASPサービス「ドロップシッピングプラン」の提供を開始している。

 また、ブログサービス事業者にも動きがある。

 Amebaブログなどを展開しているサイバーエージェントは、7月に100%子会社のストアファクトリーを設立、10月1日に「ミセつく」を開始し、ドロップシッピングに参入するという(関連リンク)

 Seesaaブログを提供しているシーサーも、「Seesaaドロップシッピング」サービスを今秋に開始すると発表した(関連記事)

 このほかにも、幾つかの事業者が参入しており、特にこの夏から秋にかけては、日本におけるドロップシッピングの幕開けといっても過言ではないだろうか。

 果たして、マーケティングとしてはアフィリエイトなのか、ドロップシッピングなのか。結局は、ユーザーにとってどちらがメリットがあるのか。それに尽きるのではないだろうか。どちらにしても、ユーザーが使ってくれなければ、マーケティングに結びつかないからだ。

 すでにアフィリエイトが定着している中でドロップシッピングがどれだけ利用者を増やせるのか。これから秋にかけて、まずは注目していきたい。

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