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» 2006年09月01日 07時00分 公開

OneNoteがOfficeの新しい顔に、使い勝手は自然なノート取りへ(3/4 ページ)

[Matt Rosoff,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

ノートブックを共有可したコラボレーション機能

 OneNote 2007ではノートブックを共有し、複数のユーザーが同時に同じノートブックを編集することができる。この機能は、複数のノートを1つにまとめ(例えば、複数の社員が同じ会議に出席していて)、チームメンバーがブレインストームのアイディアや同じトピックに関するデータ(顧客との打ち合わせでのメモ、その顧客に対するプレゼンテーションの記録、その顧客についての記事があるWebサイトなど)を同じ場所に保存する場合に便利だ。

 共有するノートブックは、どのコンピュータにでも保存でき(サーバは不要)、編集はリアルタイムで行われる。接続されている各コンピュータは、このノートブックをローカルにキャッシュし、定期的にローカルのノートブックとマスターのノートブックとを同期する。2人のユーザーが同じテキストを編集している場合、OneNoteは後から行われた変更を“ゴースト”(半透明のテキスト)として表示し、競合を回避する。Microsoftでは、OneNoteの主な用途はプレゼンテーション目的の編集ではなく情報収集であるため、このような競合は実際にはまず起きないだろうとしている。

APIの拡張によりMS発行のスキーマに対応

 OneNoteの前バージョンでは、わずかなAPIしか提供されておらず、アプリケーションの拡張は難しかった。OneNote 2007では、新しいCOM APIとXMLデータスキーマが用意され、企業アプリケーションとの統合が容易になる。これにより、例えばOneNoteをCRM(Customer Relationship Management)と統合し、営業会議中に取ったメモが自動的に該当する顧客のCRMレコードに追加されるようにすることができるだろう。

 最も大きな変更は、完全なインポート/エクスポートAPIの提供である(前バージョンではインポートのみだった)。これで、OneNoteで作成できるデータはすべて、Microsoftが発行しているスキーマを使用したXMLフォーマットにエクスポートできるようになった。また、外部アプリケーションがOneNote内で簡単なタスク(新しいページの作成やハイパーリンクが設定されている特定のノートへの移動など)を実行できるようにするAPIや、OneNoteのインタフェースにカスタムボタンを追加できるようにするAPIなども提供されている。

残された課題は?

 今後のリリースで解決されると思われるが、OneNote 2007には、以下のような課題もまだ残されている。

リボンの導入
 OneNote 2007は、一部のOffice 2007アプリケーション(Word、Excel、PowerPoint)で導入された新しいインタフェースのリボンを採用していない。OneNote開発チームのマネージャは、リボンが採用されていないのは、ページ間のハイパーリンクや検索機能の強化など、単純にほかの機能強化を優先した結果であるとしている。リボンはOneNoteの基本的な用途ではないデータ編集に最も適しているユーザーインタフェースだが、将来のバージョンではリボンが導入される可能性がある。

統合の強化
 以前のバージョンと異なりOneNote 2007ではWord文書の埋め込みがサポートされているが、Visio図面やExcelのスプレッドシートなどほかのOfficeプログラムのオブジェクトを埋め込み、必要に応じてこれらのアプリケーションをOneNoteから開いてオブジェクトを編集することはできない。概して、OneNoteとほかのOffice製品との統合を強化する余地は残されていると言える。例えば、Visioオブジェクトの埋め込みがサポートされれば、Tablet PCのペンとデジタルインクによる描画機能に近い操作をTablet PC以外のコンピュータでも実現できるだろう。

並べ替え
 リクエストの多かった機能のうちOneNote 2007に実装されていない機能の1つは、ページやノートブックを五十音順または日付順に並べ替える機能である。並べ替えを行うには、ドラッグアンドドロップでセクションを手動で整理する必要がある。ソフトウェアによる並べ替え機能は、将来のリリースで実装される見込みだ。

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