XMLが10倍以上高速化する――IBMがWebSphere DataPowerでSOA促進

SOA実現のためにオープンなXML利用は欠かせない。そのXMLは処理内容が多くなるほど処理時間がボトルネックとなる。IBMはアプライアンス提供で解決した。

» 2006年09月14日 14時01分 公開
[ITmedia]

 日本アイ・ビー・エムは9月14日、同社のWebSphereブランドの新製品、ラックマントサイズのハードウェア「IBM WebSphere DataPower SOAアプライアンス」を出荷開始した。

 この製品は、XML(eXtensible Markup Language)データの高速化を行うことを目的としており、10倍以上の高速化が見込まれている。SOA実現の際にボトルネックとなる、XMLがテキストデータであり構文解釈のために暗号解読、データの妥当性検証、フォーマット変換、再暗号化などの処理時間が問題視されている。

 同社はこの点に対し、「IBM WebSphere DataPower SOAアプライアンス」を提供し、同時にセキュリティに対しても対策を講じた。

 XMLに対する通常のファイアウォールでは困難なXDoS攻撃などへの対応、Webサービスの標準規格WS-*の一つであるWS-Securityへの対応が挙げられる。

 価格は、「XA35 XML Accelerator」が500万5000円、「XS40 XML Security Gateway」が929万5000円、「XI50 Integration Appliance」が1072万5000円となっている。

 なお、同社のミドルウェアを中心とする動作検証センター「ソフトウェア・コンピテンシー・センター」では、WebサービスリクエスターとWebサービスプロバイダー間に本製品を配置し、11月中旬からデモ環境を披露する。

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