IBM、暗号化サポートのテープストレージ発表

ハッキングや盗難など、頻繁に浮上するデータ保護問題に対し、暗号化してテープに記録するという新機軸を打ち出した。

» 2006年09月15日 09時31分 公開
[ITmedia]

 米IBMは9月12日、ハッキングや盗難、データ紛失などデータのセキュリティ管理に頭を悩ます企業に対し、暗号化したデータをテープストレージ、「IBM System Storage TS1120」に記録するという新たな手法を生み出した。公開鍵暗号方式をベースとする暗号鍵の管理システムは、IBMがメインフレームで培った技術を受け継いでいるという。

 企業のデータの約75%は、テープストレージに格納・保管されているといわれ、暗号化をサポートするセキュアなテープストレージに対する期待が高まっていた。なお、IBMやHewlett-Packardらが標準化を推進しているLTO Ultriumフォーマットでも、2007年に登場する第4世代製品では、暗号化がサポートされるという。

 IBM System Storage TS1120は、z/OS、i5/OS、AIX、HP、Sun、Linux、Windowsなど、各種OSに対応している。価格は3万5500ドルから。

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