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» 2006年09月19日 08時00分 公開

Windows Server 徹底活用:ベールを脱いだマイクロソフトの次世代サーバOS――Windows Server "Longhorn" の注目新機能 第1回 (1/2)

Windows Server 2003の後継となる最新サーバOS、Windows Server "Longhorn"のベータ2版が公開された。特に、サーバ管理者がシステムを運用しやすくする多くの管理機能が追加されている。ここでは、強化、または新しく搭載された多くの機能のうち、特に注目したい新機能を3回に分けて紹介する。

[富樫純一,ITmedia]

このコンテンツは、オンライン・ムック「Windows Server 徹底活用 丸分かり機能解説から実践テクニックまで」のコンテンツです。関連する記事はこちらでご覧になれます。


分かりやすく、高機能になったサーバ管理機能

 クライアントのエンドユーザーに業務アプリケーションやファイルの共有、コミュニケーション機能などのさまざまなサービスを提供することは、サーバコンピュータの使命である。そうしたサービスが正常に実行されるように、サーバ管理者はサーバコンピュータを確実に設定する必要がある。

 これらを実行するためには、Windows Serverであろうと、UNIX系サーバであろうと、しなければならない設定の内容とどこでそれを設定するべきかを理解しておく必要がある。Windows Serverが初級管理者にやさしいといわれる理由は、これらの設定にGUIを利用できるため、どのような設定を行うかがわかりやすく確認できることだ。

 しかし、Windows Server 2003まではサーバ機能ごとに設定を行うべきツールが分散して存在しているため、設定自体は簡単にできても、どこで設定を行えばよいのかが分かりづらいという問題があった。

 さらに、OSのセットアップ時に行っていたサーバ管理者のパスワード、ドメイン名などの設定をOSのインストールと分離し、OSインストールとサーバ機能などのインストールを分割するなど、サーバの管理がやりやすいように整理、高機能化されている。

 今回は、これらを象徴する「サーバマネージャ」機能とサーバの初期設定を一括設定する「ICT」を紹介しよう。

分散していた管理機能をひとまとめにした「サーバマネージャ」

 Windows Server 2003では、「サーバの役割管理」「セキュリティの構成ウィザード」「サーバの構成ウィザード」「Windowsコンポーネントの追加と削除」など、複数のサーバ管理機能が用意されている。しかし、設定項目によって操作する機能が分散していたために、しばしばサーバ管理者が混乱する場面もあった。

 そうした混乱を避け、サーバ管理者に求められる任務を容易に遂行するための新機能としてWindows Server "Longhorn"(以下、Longhorn)に実装されたのが、「サーバマネージャ」である。Windows Server 2003の複数の機能をひとまとめにし、サーバの管理を一元化するものである。

 サーバマネージャのインタフェースは、MMC(マイクロソフト管理コンソール)の新しいスナップインとして提供されている。サーバマネージャでは、インストールされているサーバの役割と機能を変更したり、サービスの開始や停止、ローカルユーザーアカウントの管理などのサーバの運用ライフサイクルに関連する管理作業を実行したり、サーバの正常性の判断、重要なイベントの特定、および構成の問題点やエラーの分析とトラブルシューティングなどを行ったりといった作業が行える。

 また、階層ウィンドウに表示されたノードを使用し、特定の役割の管理を実行するウィザードも用意されている。このウィザードを使用することで、サーバの役割を展開する作業効率は大幅に向上することになり、Windows Server 2003でサーバの役割をインストールして構成するのに比べ、時間と手間を大きく削減できる。ウィザードでは、複数の役割や役割サービスを一度にインストールすることも可能。システム定義モデルを使用して構成されるこれらの役割管理ツールは、インストールされるすべてのサーバの役割の制約、依存関係、正常性を調べ、選択した役割に必要なすべての役割と依存関係のあるサービスを確認するなど、管理者がウィザードによる手順を進める中で検証できる点が大きな特徴になっている。さらに、トラブルシューティングツール、バックアップと障害復旧のオプションなどに直接移動する機能も用意されている。

サーバ管理機能をひとまとめにしたサーバマネージャ
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