マクドナルド賞品のMP3プレーヤーがウイルス感染

日本マクドナルドが8月に実施したキャンペーンで賞品として配布したMP3プレーヤーの一部が、ウイルスに感染していた。

» 2006年10月14日 11時34分 公開
[ITmedia]

 日本マクドナルドは10月13日、同社が8月に実施したキャンペーンで賞品として配布したMP3プレーヤーの一部がウイルスに感染していたことを明らかにした。

 このキャンペーンは8月4日から31日まで実施された。当選者の1万名には、9月29日からMP3プレーヤーが発送されたが、その一部がウイルス「WORM_QQPASS.ADH」に感染していた。プレーヤー本体をPCに接続すると、PCもこのウイルス(ワーム)に感染する恐れがある。

 トレンドマイクロの情報によると、WORM_QQPASS.ADHは、USBフラッシュメモリなどのリムーバブルドライブを利用して感染するワームの一種。感染するとセキュリティ対策ソフト関連のプロセスを終了させるほか、レジストリの削除などを行う。また、中国のインスタントメッセージプログラム「QQ Messenger」のチャット内容を監視し、ユーザーIDやパスワードといった情報を収集しようとする。

 日本マクドナルドによると12日までに、「中国語のメモ帳が立ち上がる」「ウイルス検知のメッセージが出た」といった問い合わせが7件寄せられた。

 ウイルス感染原因はまだ調査中。なお、賞品のMP3プレーヤーは香港のマーケティングストア社より納品されたものという。

 日本マクドナルドではこの事態を受け、賞品のMP3プレーヤー全品の回収を決定。当選者全員に、電話およびメールを通じて案内を行い、順次、無償で新品と交換する。また、ウイルス駆除ソフトの提供に関する案内も行う。

 駆除サービスは同社Webサイトを通じて利用可能だ。また、この件に関する専用問い合わせ事務局も設け、10月22日までは24時間体制で相談を受け付ける(電話番号は0120-221-047)。

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