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» 2006年10月19日 08時00分 公開

ネットとリアルが半々の“新しい近所づきあい”を提案――光が丘ウォーカー驚愕の自治体事情(2/3 ページ)

[中村文雄,ITmedia]

SNSサービスで自治体・管理組合との協力開始

 光が丘ウォーカーは、ユーザーのニーズと技術進歩とともに変化を続けており、それが親しまれてきた理由の1つとなっている。1998年には掲示板形式の日記サービス「nikki house」を開始しており、2004年にはブログ形式に変更した。2002年からは登録者向けの専用サービスも提供するようになった。また、多くのサービスは携帯電話からの利用も可能になっている。

 「光が丘ウォーカーを始めた当初は、すべてのコンテンツにアクセスできるフルオープンの状態でした。その後、個人情報保護の観点から、登録制のクローズドなサービスに移行しました。多様化するユーザーニーズに対応しようと、ブログなどのチャネルを増やし、2006年5月からはSNSサービス『SNS光が丘-hixi*net』も開始したのです」

 SNSの参加者は現在202名で、コミュニティーは49個。人気があるコミュニティーは、光が丘公園のバーベキュー広場を活用するための「光が丘公園BBQ広場研究所」、スイーツのお店の情報交換を行う「美味しいスイーツのお店♪」、言葉遊びのゲームコミュニティー「どんぴしゃ」などである。

 注目すべきは「光が丘コミュニティー推進室」。光が丘にある35個の自治会と管理組合が協力して、住民のネット活動を支援していくコミュニティーである。「光が丘コミュニティー推進室」の1人で、35個の自治会と管理組合をまとめる光が丘団地連合会の役員である遠藤玄声氏は次のように説明する。

 「2006年はじめに、光が丘団地連合会で『インターネットを地域のコミュニケーションに利用できないか』と相談していたとき、光が丘ウォーカーのことを知りました。さっそく木原さんに相談したところ、SNSのサービスが最適であることで意見が一致しました。現在、自治会や管理組合の世話役が住民に希望を募って、集団でSNSに登録することを考えており、準備を進めているさなかです」

 活発な自治会では毎週会合が開催されており、議事録だけでも大変な量となる。SNSを使えば、それらの連絡処理を迅速、的確に行うことができ、安全情報など守秘性の高いことを話し合うことも可能だ。中核となる人がSNSで活動を開始すれば、ほかの住民の利用を促進することにもなる。

 「ネットコミュニケーションに慣れていない方が、掲示板は公開の場、共有の場だという意識が足りず、不用意に個人的な投稿をしてしまい、第三者から歯に衣着せぬ指摘や反響を受け去っていくこともあります。その点、SNSはクローズドな場に、マイページという自分の居場所を持って個人のスタンスでゆっくりとネットリテラシーを学びながら参加できます。SNSは若者が参加するイメージがあるかもしれませんが、むしろ初心者向け、年輩者向けではないかと思っています。mixiでも同様のことが可能かもしれませんが、光が丘ウォーカーのSNSサービスは地域に特化しているので、より身近で深いコミュニケーションが取れるメリットがあると考えています」(木原充雄氏)

『SNS光が丘-hixi*net』にある「光が丘コミュニティー推進室」

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