Googleの戦略とは異なるソフトウェア+サービスとしてのWindows Live国内初イベント、REMIX開催(2/2 ページ)

» 2006年10月30日 08時00分 公開
[井上健語(ジャムハウス),ITmedia]
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ソフトウェア+サービスとしてのWindows Live

 「Windows Liveが提供するプラットフォーム・サービス その機能と価値」と題されたセッションでは、Windows Liveの各サービスの説明、およびWindows Liveを支える思想、戦略が語られた。

 Windows Liveといえば、すでに検索サービスのWindows Live Search、メッセンジャーサービスのWindows Live Messengerがサービスインしている。さらに、Officeの機能を提供するWindows Office Live、WebメールサービスのWindows Live Mailなどが開発中だ。

 Windows Liveでは、各プロダクトが「Informed」「Connected」「Protected」の3つのラインに沿って開発されている。分かりやすく言い換えれば、情報系、コミュニケーション系、セキュリティ系となるだろう。各ラインに沿って主要プロダクトを分類すると、次のようになる。

  • 情報系……Windows Live Search、Windows Live Local、Windows Live Office
  • コミュニケーション系……Windows Live Messenger、Windows Live Spaces、Windows Live Mail
  • セキュリティ系……Windows Live OneCare

 いうまでもなく、Windows Liveは一般にはGoogleを追撃するサービスとして捉えられており、マイクロソフト自身も当然Googleを意識しているはずだが、その戦略は必ずしも同じではないようだ。

 Googleがサーバサイドに軸足を置いているのに対し、マイクロソフトはサーバとクライアントの両方をうまくミックスした戦略をとっているようだ。セッションタイトルの「ソフトウェア+サービス」というキーワードも、そうした考えの現れといえるだろう。

 デモでは、NTTドコモの携帯端末とPC間でのWindows Live Messengerを利用したメッセージのやりとりが行われた。携帯版のWindows Live Messengerを起動し、PC版と同じIDとパスワードでサインインすると、PC版と同じメンバーリストを利用してチャット、メール、インスタントメッセージなどのやりとりができることが示された。

 また、地図サービス Windows Live Localの活用例、Windows Live Toolbar 3.0のカスタムボタン機能、Windows Live Searchによるより正確な検索を可能にする検索マクロ、Windows Live Messengerに追加することで辞書検索などを可能にするBOTなどが紹介された。

 全体的に、Windows Live戦略が着々と進行していることを印象づけるセッションであった。

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