東芝ソリューション、既存のPCをシンクライアントとして活用できる「FlexClient」

東芝ソリューションは、既存のPCを端末として活用できるシンクライアントシステム「FlexClient」を発表した。

» 2006年10月30日 18時08分 公開
[ITmedia]

 東芝ソリューションは10月30日、既存のPCを端末として活用できるシンクライアントシステム「FlexClient」を発表した。

 FlexClientは、機密情報や個人情報などを物理的に会社の外部に持ち出さないようにすることでセキュリティを強化するとともに、運用管理コストの削減につながるとして注目を集めているシンクライアントシステムの一種だ。PCのローカルディスクにはデータを持たせず、OSやアプリケーションといった実行環境やデータは、ネットワーク越しに企業側のストレージシステムで一元管理する。

 特徴の1つは、専用の端末を用意することなく、既存のPCをシンクライアントとして活用できること。オフィス内のLAN環境では、ネットワーク越しにiSCSIベースのストレージシステムにアクセスし、作業を行う。同時にUSBメモリなど外部媒体の利用を禁じることも可能だ。

 もう1つの特徴は、社外のオフライン環境でも端末を利用できることだ。端末を社外に持ち出す際には、管理者が許可したデータのみを、暗号化してFlexClient独自のファイルシステムに保存する。保存したデータの利用履歴は管理サーバに記録され、しかもモバイル利用時に一時的に作成したデータはPCの電源をオフにした際に消滅する仕組みだ。一連の機能により、PC紛失時の情報漏洩のリスクを抑えるとともに、万一紛失/盗難が発生した際のデータ特定を容易にする。

 FlexClientは、専用ソフトウェアとiSCSIベースのストレージシステム、管理サーバから構成されており、価格は20クライアントで566万円から。11月15日より販売を開始する。

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