日本HP、SAML 2.0対応の認証連携エージェント製品を発表

最新のSAML 2.0に対応したシングルサインオン環境を手軽に構築できる新製品が日本HPから登場した。

» 2006年10月30日 18時51分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは10月30日、SAML 2.0に対応したサービスプロバイダー向け認証連携エージェントの新製品「HP IceWall SSO SAML2 Agent」を発表した。2007年3月から出荷を開始する。

 新製品は、Webサイト間の安全な認証連携を可能にするSAML 2.0に対応したエージェント型のソフトウェア。既存もしくは新規のWebサーバへインストールするか、Webサイトへの接続をプロキシとして受け、本来の接続先へ転送するリバースプロキシサーバとして設置するだけで、SSO(シングルサインオン)のサービスを実装することができる。また、1ライセンスで複数のサービスプロバイダーとの接続が可能となる。

 これにより、サービスプロバイダー同士での認証連携の普及が期待され、ユーザーは1つのIDで連携する他の複数のサービスプロバイダーにログインすることができ、利便性が向上する。サービスプロバイダーも連携する他のプロバイダーの会員を自前のサイトに誘導できるなど、メリットは大きい。

 また、HP IceWall SSO SAML2 Agentはキャッシュ機能を持つため、最初の認証を本部のアカウント管理者との間で行った後は、HP IceWall SSO SAML2 Agentのある地方拠点で認証を行うことができる。多くの企業は認証と情報管理を一括して行っているため、特に朝の出勤時のように認証が集中する際にネットワークに大きな負荷がかかるが、このような問題も解決することができるという。

 説明を行ったコンサルティング・インテグレーション統括本部の小早川直樹氏(ネットワークソリューション本部IceWallソリューション部長)は、「すでにSAML 2.0への製品対応がはじまり、SAML 2.0の本格普及に向けて当社ソリューションを一層強化していく」と語り、発売後1年間で約100セットの導入を目指すとしている。

「SAML 2.0の普及に真摯に取り組むHPの姿勢を知ってほしい」と語る小早川氏

 対応OSは、Red Hat Enterprise Linux。価格は、税込み136万5000円(サーバ1台、サービスプロバイダー接続無制限)。

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