デル、PowerEdgeサーバ用の大容量メモリを大幅値下げ

デルが大規模システム構築の需要を喚起すべく、PowerEdgeサーバ用の大容量メモリを大幅に値下げするほか、導入後のメモリ追加購入にも新規サーバ注文時と同じ価格を適用するという。

» 2006年11月06日 16時06分 公開
[ITmedia]

 デルは10月6日、「PowerEdge」シリーズ用大容量メモリを最大約70%、平均で約50%引き下げる価格改定を発表した。同時に、業界では初となる、サーバの導入後のメモリ追加購入にも新規サーバ注文時と同じ価格を適用することも明らかにした。

 マルチコア化や64ビット対応によるプロセッサ性能の大幅向上により、サーバの運用方法やニーズが変化していることが背景にある。仮想化環境によって1台のサーバで複数のOS/アプリケーションを稼働させたり、UNIXサーバからx64サーバへの移行があったり、8ソケット以上の高価なサーバで稼働している大規模システムをコストパフォーマンスの高い2〜4ソケットのx64サーバに乗り換えるなど、サーバの導入・運用がより柔軟になってきている。

 しかし、その一方で、大規模システムを稼働できるように必要なメモリを追加購入すると、2〜4ソケットサーバの導入を図った場でも、メモリ分だけでコスト負担が大幅に増えてしまい、それが構成自由度の妨げていた。

 こうしたことから、今回価格改定を実施するのは、主に基幹系やハイエンドデータベースなどの大規模システム向けサーバで利用される2Gバイト、4Gバイトの大容量メモリで構成されるメモリセットが中心となる。

 一例を紹介すると、32Gバイトメモリ(DDR2メモリ 400MHz 4Gバイト×8)は800万円が320万円に、64GBメモリ(DDR2メモリ 400MHz 4Gバイト×16)は1450万円が640万円に価格改定される。

 デルでは、今回の価格改定を通じ、PowerEdgeサーバによる大規模システム構築の需要喚起を図るとともに、より適正なコストで、製品・パーツを提供することによって顧客満足度の向上を図りたいとしている。

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