HPとSAPが共同研究を開始へ

HPとSAPが研究面での提携を発表した。まず、両社の技術を組み合わせ、作業負荷やニーズに適応できるようなシステムの開発を目指す。将来的には、SOAやRFID利用での共同研究も視野に入れている。

» 2006年11月09日 07時21分 公開
[ITmedia]

 米HPは11月7日、独SAPとの研究面での提携を発表した。提携に関する金銭面での条件は非公開。顧客企業に対し、よりフレキシブルで効率のよい、低コストなITシステムを提供することを目的としている。

 提携による最初のプロジェクト「Adaptive SAP project」は、HPの「Adaptive Infrastructure management(適応インフラ管理)」技術とSAPのエンタープライズSOA(サービス指向アーキテクチャ)が対象。両技術を組み合わせ、ソフト・ハード両方が、常に作業負荷やニーズに対して適応できるようなモデルの開発を目指す。これにより、ユーザーがソフト・ハードを利用する際、システムを常にフル稼働させる代わりに、必要なときに必要な部分だけを利用できるようになるという。

 両社では、「Adaptive SAP project」以外にも、SOAやRFID技術を利用した資産追跡などの分野での共同研究も検討中。この提携は、両社の全世界の研究所を対象としているが、当面は、HPからは英国と米国の研究所が、SAPからはドイツ、北アイルランド、オーストラリアの研究所が共同研究に参加する。

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