ニュース
» 2006年11月15日 19時03分 公開

VistaとOfficeに標的を定めた「the Microsoft Conference 2006」

11月15日、マイクロソフトはパートナーおよびユーザー向けに同社の最新技術と製品を紹介する年次カンファレンス、「the Microsoft Conference 2006」を東京国際フォーラムで開催した。Vistaと2007 Officeに関連した最新情報が50あまりのセッションで伝えられる。

[柿沼雄一郎,ITmedia]

 11月15日、マイクロソフトはパートナーおよびユーザー向けに同社の最新技術と製品を紹介する年次カンファレンス、「the Microsoft Conference 2006」を東京国際フォーラムで開催した。翌16日までの2日間にわたる開催で、およそ50のセッションが行われる。この東京を皮切りに、2007年2月までに全国11都市をまわる大規模なカンファレンスとなる。

 今年のthe Microsoft Conference(MSC)は、年末にリリースが予定されているWindows Vista、2007 Microsoft Office System、そしてExchange Server 2007に多くの焦点が当てられている。さらに製品やソリューション別に、ニュープロダクトトラック、ビジネストラック、ソリューショントラック、インフォメーションシステムトラックの4つを設け、エンドユーザーからITプロ、開発者まで幅広い情報提供を行う。

 開幕にあたってマイクロソフト 代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏は、「今日は特別な1日になる。VistaとOfficeというすばらしいイノベーションにフォーカスを当てている。今年はHPCやForeFrontなど数多くのイノベーションを紹介してきたが、こうしたイノベーションは、これまで日本で20年間行ってきたどのイノベーションよりも大きなものになるだろう」と新製品への大きな期待感を表した。

 またスペシャルキーノートセッションには米Microsoft Corporation Windows&Windows Live エンジニアリング担当 上級副社長のスティーブン・シノフスキー氏が登場、「a new world of work(新しい仕事環境)」をVistaとOfficeで実現するというビジョンを紹介した。

Windows&Windows Live エンジニアリング担当 上級副社長のスティーブン・シノフスキー氏。2007 Office Systemの開発統括を担当

「今や新しい職場の世界が広がっている。その1つのトレンドが、時間帯や地理条件、言語などの境界を超えたビジネスだ。マイクロソフトはそのために、コミュニケーションやコラボレーションといった共同作業を簡略化するツールを作った」(シノフスキー氏)

 こうしたツールの活用でより優れた仕事のやり方を実現し、重要なビジネスコンテンツを保護および管理していくことが可能になると、シノフスキー氏は新しいOffice製品について説明する。また、ITコストの削減やコンプライアンス対応、セキュリティ強化といった面でも、これらの製品の機能が有効性を持つという。

 特に、VistaとOfficeを組み合わせることで個人のワークスタイルをどう変えることができるかについては、実際に次のようなデモンストレーションが行われた。

 朝会社に来て、PCの電源を入れてOSの起動を数分間待つ。誰もが日常的に行っている作業だ。しかしVistaでは、スリープモードを活用することでPCの起動が数秒で完了するようになる。マイクロソフト Windows本部 ビジネスWindows製品部 シニアプロダクトマネージャの飯島圭一氏によると、Vistaのこのスリープモードを活用することで、1台あたり63ドル/年のコストを削減できることになるという。またPCを利用した情報の検索には、平均的なインフォメーションワーカーで100時間/年を費やしているという。こうしたロスをなくすために、Vistaの検索機能やタスクバーおよびAlt+Tabキーでのサムネイル表示、またOfficeアプリケーションではリボンのUIなどが有効となる。

 このようにVistaとOfficeの組み合わせで、より良い結果をより速く得ることができ、それがワークスタイルの変化、そして生産性の向上へとつながっていくのだという。

 また、別のデモンストレーションではVistaのセキュリティ機能の1つであるBitLockerを利用したPC盗難時のシミュレーションが行われた。

 PCから情報を盗難する手口は、ビルトインアカウントを使ったパスワードの試入力やHDDの抜き出しなどが常套手段となっている。だが、BitLocker機能を利用すると、電源投入後すぐにログインキーの入ったUSBメモリが要求され、ない場合はWindowsを起動することができない。また、BitLockerにはHDDの暗号化機能があるため、HDDを抜き出して別のPCに接続しても、「フォーマットしますか?」および「アクセスが拒否されました」といったメッセージのもとに読み取ることができない。

 以上はVistaの持つ標準機能だが、これにOfficeを加えることで、ファイル単位での暗号化とアクセス制御も可能になる。こうした機能を活用することで、企業における情報のセキュリティリスクを低減することが可能になる。VistaとOfficeの組み合わせで、ワークスタイルの変化の実現とともに、時勢のニーズにも合ったソリューションの実現が可能となる例だろう。

 キーノートの最後には、こうした新しい機能を効果的にエンドユーザーへ提供するパートナービジネスも紹介された。大塚商会のVistaセキュリティ機能設定サービスは、USBメモリの使用禁止といった企業別のポリシーに基づき、あらかじめ設定を行ったVista搭載PCを納入するというサービスだ。OSの標準機能を使ってセキュリティ管理することで、情報漏えいに対するリスクマネジメントの敷居を低くできた結果だという。

 東京国際フォーラムでは11月16日までの開催、その後は11月21日 名古屋、11月29日 大阪、12月4日 札幌、12月6日 広島、12月12日 仙台、12月14日 福岡へと続く。2007年には沖縄、金沢、高松、高崎での開催が予定されている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -