Novell、Microsoftの発言に異議

「NovellがMicrosoftと提携したのは、LinuxによるMicrosoftの知的財産権侵害を認めたもの」とする見方にNovellが反論した。

» 2006年11月21日 11時52分 公開
[ITmedia]

 NovellとMicrosoftの提携をめぐりオープンソースコミュニティーから反発が起きている問題で、Novellは11月20日、この問題について釈明するとともに、Microsoft側の発言に異議を唱える公開書簡を発表した。

 公開書簡の中でNovellのロン・ホブセピアンCEOは「LinuxとWindowsが連携できるようにしてほしいとの要望が顧客から寄せられており、今回の提携の結果、LinuxとWindowsの相互運用を強化するオープンソースコードが開発・公開されればLinuxコミュニティーが恩恵を受ける」と説明している。

 同社によれば、提携を結ぶにあたり、Novellの関心は互換性の確保と共同販売契約にあったが、Microsoftから特許に関しても協力を要請されたため、特許合意が契約の一部として盛り込まれたという。

 しかし「Linuxと特許に関してMicrosoftが最近行った発言には同意できない」とホブセピアン氏。「NovellとMicrosoftとの提携は、LinuxがMicrosoftの知的財産を侵害していることを認めたものでは決してない。Microsoftと特許契約を結んだ時点でNovellは、LinuxおよびNovell製品がMicrosoftの特許を侵害しているという見方に同意も容認もしなかった」と強調している。

 Microsoftと提携したからといってNovellの姿勢に変化はなく、「フリー/オープンソースソフトの自由を守り推進する方針であることをはっきりさせておきたい」とNovellは言明。「今後も共通の目標に向けて協力するため、オープンソースコミュニティーとの対話を歓迎する」と締めくくっている。

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