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» 2006年11月22日 11時00分 公開

136社が最新技術を展示「ベンチャー・エキスポ2006」

11月14、15日の2日間、大阪国際会議場において「ベンチャー・エキスポ2006」が開催された。IT系企業を中心に136社が参加し、最新の技術やサービスをアピールした。

[田中雅晴,ITmedia]

 11月14、15日の2日間、大阪国際会議場において「ベンチャー・エキスポ2006」が開催された。同イベントは、ベンチャービジネスイベント「ベンチャー2006 KANSAI」の一環の展示・商談会として開催されたもので、第20回となる今回のテーマは「イノベーションの創出と促進」。

 会場内では、ビジネスマッチングを目的に企業がプレゼンテーションを行う「ベンチャー・プレゼンテーション2006」、国際投資およびビジネス開発フォーラムである「グローバル・ベンチャー・フォーラム 06」、大阪府中小企業団体中央会主催の「ベンチャーコーポラティブフェア」も同時開催され、ITや情報通信関連企業を中心としたベンチャー企業から、VBを育成・支援する国際機関、国、自治体、経済団体、大学など幅広いジャンルから136団体が参加した。

ゲーム感覚で震災をバーチャル体験

 今回の展示の中でひときわ目を引いたのが、岐阜県各務原市に本社を置く第3セクタ「VRテクノセンター」の災害体験シミュレーター「VRES-3」のデモ体験だ。

 VRES-3は、PCとHMD(ヘッドマウントディスプレイ)というコンパクトな構成で、阪神大震災をモデルにした震災に自分が遭った時に、いかなる行動をもってすれば安全に避難できるかをバーチャル体験できるシステム。

VRES-3 災害体験シミュレーター「VRES-3」

 初期のファミコンに似せたコントローラーと、HMDに取りつけられたセンサーによる顔の動きの検知という2つの操作で、HMDに映し出される状況をクリアしていく。避難するためのタイムリミットは、地震で出火した際に消火の限界といわれる3分。この間に、情報を得るためのラジオや頭を守る枕などのアイテムを集めたり、窓を開ける、消火器で鎮火する、ガスの元栓を締めるなどの行動をしながら、安全に家の外に出るのである。体験後には、「何が足りなかったのか?」などのチェックと解説が行われる。

手に入れた消火器で消化を試みているところ

 「全世代を対象としていますが、特に子どもたちに震災時の対応を学んで欲しい」と語るのは、この日アテンドしていただいたVRテクノセンター管理営業部営業課の脇谷誠氏。そのために、あえてコントローラーもファミコン風にし、アイテムを入手してステージをクリアしていくというゲーム感覚で体験できる仕様になっているのだという。

 VRES-3はすでに岐阜県の防災センターをはじめとした公共施設などに設置して市民に自由に体験してもらうとともに、小学校や中学校などでの体験学習へのレンタルという形で提供されている。今回のベンチャーエキスポへの出展を機に、関西圏でも普及したいとの考えだ。

「ベンチャー・プレゼンテーション」では17社がビジネスプランを発表

 「ベンチャー・プレゼンテーション2006」の会場では、財団法人大阪産業振興機構、社団法人関西ニュービジネス協議会、大阪中小企業投資育成株式会社などの支援を受けたベンチャー企業が、ビジネスプランのプレゼンテーションを行った。その数は2日間で17社。

 その中の一社、大阪府吹田市に本社を置く合成樹脂を中心とした建材メーカー「アーキヤマデ」は、太陽光、中でも熱の原因となる赤外線領域の光を効率良く反射し、建物内部への熱流入を減らすという「リベットルーフCOOL」をプレゼンテーションした。冷房機器の使用軽減による省エネ効果や、ひいてはヒートアイランド現象の軽減にも効果を発揮し環境問題にも貢献するという同製品をアピールした。

海外企業や非技術系企業も多数出展

 併催された大阪府中小企業団体中央会主催の「ベンチャーコーポラティブフェア」および、国際投資およびビジネス開発フォーラムである「グローバル・ベンチャー・フォーラム 06」には、さらに幅広い団体が参加していた。

 ベンチャーコーポラティブフェアでは、技術系以外の企業・団体の出展も多く、例えば「リサイクルショップ文化協同組合」のブースでは、リサイクル文化を研究する追手門学院大学の有志学生がコピー商品鑑定法のレクチャーを行うなどユニークな展示も見られた。

 グローバル・ベンチャー・フォーラム 06には海外ハイテクITベンチャー企業7社がブースを構え、個別ミーティングを行ったり、プレゼンテーション会場で自社のビジネスプラン、技術などに関して30分間のプレゼンテーションを行うなどした。

 このほかにも、馬券予測ソフトの代理店募集や、IP電話の無線基地局ビジネスの提案など、硬軟取り混ぜての多様な展示が揃い、言われて久しい国境のボーダレス化とともに、ITと非ITの業界のボーダレス化の著しい進行も感じさせる内容となっていた。

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