リコーと日立ソフト、デジタル複合機や指静脈認証を連動して紙経由の情報漏洩防止

リコーと日立ソフトは、互いの製品を組み合わせて紙文書経由での情報流出を防ぐセキュリティシステムを提供する。

» 2006年11月22日 20時21分 公開
[ITmedia]

 リコーと日立ソフトウェアエンジニアリングは11月22日、互いの製品を組み合わせ、紙文書経由での情報流出を防ぐセキュリティシステムを開発し、提供していくことを発表した。

 このセキュリティシステムは、リコーのデジタル複合機(MFP)「imagioシリーズ」に、日立ソフトの指静脈認証システム「静紋」や強制透かし印刷製品「秘文AE Watermark Print」などを組み合わせたもの。両製品をただ組み合わせるだけでなく、MFPと生体認証のインタフェースを統一させ、操作性の向上を図っている点がメリットだ。

 また、ユーザーごとのポリシー設定により、印刷をはじめとする各種操作の利用制限が可能なほか、印刷経路の特定、透かし印刷による持ち出しや紛失の抑止といった効果が期待できる。具体的には、指静脈認証による認証を経ない限りプリントアウトを行えないようにするとともに、いつ、だれが、どういった文書を印刷したかといったログの収集を行う。また、ポリシーにしたがって強制的にIDや印刷日時を透かしとして印刷したり、不正コピーガード機能を加え、情報の流出を防ぐことも可能だ。

 セキュリティシステムの価格は、約100名規模の場合で約1500万円。両社は今後3年間で200社への導入を目指す。

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