機密度に応じてPDF文書の閲覧や印刷を制御するシステム、リコーが発売

リコーは、PDF文書の機密度に応じて閲覧や印刷を制御するセキュリティシステム「Ridoc Policy Base V1」の販売を開始する。

» 2005年09月12日 20時54分 公開
[ITmedia]

 リコーは9月13日より、セキュリティポリシーにしたがって電子文書の閲覧や印刷を制御するセキュリティシステム「Ridoc Policy Base V1」の販売を開始する。

 この製品は、既存の紙文書や電子文書を、暗号化されたセキュアPDFファイルに変換したうえで、Ridoc Policy Baseサーバで定めた機密レベルを参照、適用することにより、ファイルの閲覧や印刷といった操作をコントロールするシステム。「極秘」「秘」「社外秘」といった文書の機密レベルに加え、職種などユーザーの権限に応じて柔軟にコントロールを行える点が特徴だ。一連の操作をログとして収集することも可能。

 また、同社のデジタル複合機「imagio Neoシリーズ」やレーザープリンタ「IPSiOシリーズ」と組み合わせれば、印刷の可否を制御するだけでなく、印刷時に強制的にユーザーIDや印刷日時、地紋を加えることも可能だ。これにより、紙文書経由の情報漏えいを抑止する。

 Ridoc Policy Base V1はWindows 2000/Server 2003上で動作し、セキュアPDFファイルへの変換などのためにRidoc Desk 2000や.NET Framework 1.1などが必要となる。クライアント側にはAdobe Acrobat 5.0以降など、セキュアPDFを閲覧できる環境が必要だ。価格は、30クライアントライセンス付きの基本ソフトウェアが35万円で、今後1年間で100本の販売を見込むという。

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