NovellとMicrosoftの特許契約をめぐりオープンソース側の批判が強まる中、ペレンス氏がネットで抗議声明を発表。1000件以上の賛同署名が寄せられている。
米NovellとMicrosoftの特許契約をめぐり、オープンソース運動の主導者、ブルース・ペレンス氏がNovellに対する抗議書簡を発表し、ネットで署名を呼び掛けた。寄せられた賛同署名は11月23日現在で1000件を超えている。
ペレンス氏はNovellのホブセピアンCEOに宛てた公開書簡の中で、NovellがMicrosoftと交わした特許契約について「Novellが再販しているソフトの作者と世界中のユーザーに対する裏切り」だと批判した。
「フリーソフトウェアのみならず、世界のソフトウェア経済の80%を構成する中小ソフト企業にとっての脅威を横目に、Novellは金目当てで身勝手な行動を選んだ」とペレンス氏。
MicrosoftからNovellに支払われる3億4800万ドルの契約金についてペレンス氏は「MicrosoftがNovellを買収したことは分かっている。Novellが今後政治的局面でMicrosoft側に立ち、Linuxを代表して、オープンソースの阻害あるいは終焉を招く可能性さえあるソフトウェア特許保護の強化を訴えるのは確実だ。これは容認できない」と述べている。
「Novellがフリーソフトウェアコミュニティーと行動を共にしないことを選んだからには、われわれの側も貴社に対し同じ行動を取る」とペレンス氏は警告。Novellに対し、フリーソフトウェアコミュニティーの側に立ってソフト特許に対する姿勢を転換するよう迫っている。
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