Trolltech、Linux携帯開発の「Qtopia Greensuite」イニシアティブを発足

Linux携帯電話開発を支援するプログラムの第1弾は、スマートフォンに必要なソフトウェアを統合したスイート「Qtopia Greensuite #1」だ。

» 2006年11月29日 07時42分 公開
[ITmedia]

 ノルウェーのソフトウェア開発企業Trolltechは11月28日、Linux携帯電話開発を促進する取り組み、「Qtopia Greensuite」を発表。その第一弾として、スマートフォン開発に必要なソフトウェアを統合したスイート「Qtopia Greensuite #1」のリリースを明らかにした。

 この取り組みは、同社のLinux対応アプリケーション開発プラットフォーム/ユーザーインタフェース「Qtopia Phone Edition」をベースに、一定のソフトウェアを取りそろえて提供することで、携帯端末の市場投入にかかる時間を短縮しようというもの。端末メーカーがOSや各種アプリケーションを異なるサプライヤーから購入、統合する手間を省く。

 Trolltechはこの取り組みの第1弾として、Qtopia Greensuite #1を開発。同スイートは高性能スマートフォンを対象とし、WAPおよびHTMLブラウザ、メッセージングソリューション、AV機能、DRM、3Dグラフィックス、VoIPサポートなど主要メーカーのソフトウェア技術を統合している。Qtopia Greensuite #1はQtopia Phone Editionをソフトウェアプラットフォームとし、Qtopia Greenphoneを開発ハードウェアとして用いている。

 また、Trolltechは同日、NECエレクトロニクスと提携し、NECが自社のW-CDMA方式3G携帯電話端末向け半導体ソリューション「Medity」(メディティ)に、Qtopia Greensuite #1を統合することも明らかにした。

 Qtopia Greensuite #1は2007年第2四半期の出荷開始が見込まれている。

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