年末商戦でスパム攻勢も活発化

MessageLabsによると、年末商戦に付け込んでショッピングユーザーを騙そうとするスパムやフィッシングの攻勢が強まっている。

» 2006年12月05日 10時09分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のMessageLabsは11月の電子メールセキュリティ動向報告書をまとめ、年末商戦期を控えて各国でスパムメールとフィッシング攻撃が増加しているとして注意を促した。

 同社の調べでは、企業の全電子メールに占めるスパムメールの割合は前月比1.1ポイント増の74%となり、2005年初頭以来最高のレベルとなった。

 特に小規模企業の場合、1カ月の間に受信するスパムメールの数は中堅企業に比べてほぼ2倍、ウイルスは大企業に比べて60%多くなっているという。小規模企業ではITリソースや予算が限られているため、巧妙な手口に騙されたりサイバー犯罪の被害に遭いやすいとMessageLabsは分析する。

 11月は米国で感謝祭のショッピングシーズンに突入し、ネットのクリスマス商戦は12月11日にピークを迎えると予想されていることから、ショッピングユーザーを騙そうとするフィッシング攻勢も強まっている。MessageLabsが11月に遮断したウイルス、トロイの木馬などの全悪質メールのうち、フィッシング詐欺メールが占める割合は15.7ポイント増えて68.8%となった。

 「サイバー犯罪者はホリデーシーズンに付け込もうと全力を挙げている。こうした行為の被害に遭わないために、企業やコンシューマーはこの時期特に注意を払う必要がある」と同社は警鐘を鳴らしている。

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