IP電話システムを手軽に導入できる、AsteriskベースのIP-PBXソフト発売

M2Xは、自社内に手軽にIP電話システムを構築することができるAsteriskベースのIP-PBXソフトを発売した。

» 2006年12月11日 17時55分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 エムトゥエックス(M2X)は12月11日、Asteriskベースの企業向けIP-PBXソフトウェア「BIZTEL PRO」を発売した。手軽にIP電話システムを構築して、運用/管理が行える。

導入イメージ BIZTEL PROの導入イメージ

 BIZTEL PROは、M2Xとリンクが共同開発を行い、2006年6月からAT-LINKの企業向けIP電話サービスとして提供する「BIZTEL」をパッケージ化したもの。IP-PBXのオープンソースソフトウェアであるAsteriskをM2Xが日本語化し、IVR(音声ナビゲーション)や電話会議を含めた高機能のIP電話システム(一部の製品構成を除く)を、手軽に構築できる。

 通話には付属の通話ソフト「ソフトフォン」に加えて、SIPに対応していればスピーカーフォンや無線LAN電話機といった多彩なIP電話機を利用できる。眞附_一代表取締役社長は、「動作検証を進めており、すべてのSIP対応端末で利用できるようにしたい」と話す。

眞附_一代表取締役社長 眞附_一代表取締役社長

 転送先登録やIVR、電話会議などの設定は、専用の管理画面から必要項目の入力とプルダウン式のメニュー選択で行える。IP電話に関する高度な知識を持たなくても、簡単にシステムの運用/管理ができるという。

 BIZTEL PRO発売に合わせて、PSTN網とSIPサーバを接続する「SIPトランクサービス」も同時に開始する。「03」などのPSTN電話番号と「050」のIP電話番号を複数取得できるサービスで、通常は1〜2カ月程度かかる電話番号の取得が数日程度で済むという。また、BIZTEL PRO本体はNTT東西の「ひかり電話」にも対応しており、ひかり電話の電話番号でも利用できる。

 製品構成と1年間のライセンス費用は、同時利用5ユーザーまでの小規模オフィス向け「ソーホー」が8万1900円(税込)、10ユーザーまでの中規模オフィス向け「リミテッド 5」が39万円9000円(同)、100ユーザーまでの中〜大規模オフィス向け「リミテッド 10」が71万4000円(同)、ユーザー数無制限の大規模オフィス向け「マスター」が105万円(同)。なお、ソーホーにはソフトフォンやIVR機能、電話会議機能などが搭載されない。

 製品提供は、直販のほかにアプライアンスやOEMでも行う。BIZTEL PROの対応OSは、RedHat ES 4.0およびCentOS 4.4。今後は、2007年上期内にVPN対応を図るほか、コールセンターシステムを組み合わせた「CRMソリューションとしても展開する」(眞侮=jという。

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