訪れた人の同情や涙をそそる話をもっともらしく掲載した偽の慈善サイトが開設され、スパムメールで募金を呼び掛けている。
歳末の募金活動に便乗した偽のチャリティーサイトがここ数日で次々に開設されているとして、セキュリティソフトメーカーのMcAfeeが12月11日、ブログで注意を呼び掛けた。
McAfeeによると、こうした偽の慈善サイトでは、グラフィックスやFlashを多様して、訪れた人の同情や涙を誘う話をもっともらしく掲載している。中には正規の慈善サイトの内容をそのままコピーして、名前とロゴだけを変えたものもあるという。こうした偽サイトの多くは、不正アクセスを受けて改ざんされたWebサイトが利用されている。
こうしたサイトへは、ボットネットから送信されるスパムメールを使ってユーザーを誘導。「子供を救う手助けを」と題したスパムでは、医師の名をかたって障害を持つ子供の窮状を訴え、記載されたURLを訪れて寄付するよう呼び掛けている。
McAfeeでは、こうした手口にだまされないため、電子メールで届く募金の呼び掛けには十分注意する必要があるとアドバイスしている。
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